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東京大学情報基盤センターは日本ユニシス・ソフトウェアと共同開発したeラーニングシステムCFIVE(R)をオープンソースとして公開記者発表

東京大学情報基盤センターは日本ユニシス・ソフトウェアと共同開発したeラーニングシステムCFIVE(R)をオープンソースとして公開

 東京大学情報基盤センター(東京都文京区、センター長:岡部洋一)は日本ユニシス・ソフトウェア株式会社(本社:東京都江東区、社長:藤田康範)と共同開発したeラーニングシステムCFIVE(シーファイブ)をオープンソース(注1)として4月21日から公開いたしました。このeラーニングシステムは、お知らせ機能、FAQ機能、課題レポート管理機能、教材管理機能、テスト機能、掲示板機能、成績管理機能などからなる学習管理システムで、東京大学情報基盤センターの教育用計算機環境構築・運用のノウハウと日本ユニシスグループのeラーニングシステム開発・運用の実績をもとに開発したものです。

 日本の教育界のeラーニングは欧米やアジアに比べて相当に遅れております。その原因として、新しい教育手法に対する大学外からの理解の欠如の結果、eラーニングにかけられる経費が少ないこと、既存のeラーニングソフトウェアではこれまで培った教育上の工夫が活用できないということがあります。そのため、日本でeラーニングを普及するには、廉価もしくは無料のソフトウェアで、教育上の工夫が生かせるように自由に改変していけるものが必要となります。しかし、未だに適切なものがないのが現状です。この事態を憂慮し、東京大学情報基盤センターは日本ユニシスグループの協力の基に、無償で利用できるeラーニングのソフトウェアを開発いたしました。このソフトウェアは、Linuxのように、利用者みんなの協力の元に進化していくことを期待してLinuxと同じGPL(注2)というライセンスに基づき、オープンソースとして公開いたしました。今後、eラーニングの世界に、大きな貢献を果せることを期待します。

(注1)オープンソース
ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを、ソフトウェア本体とともに無償で公開し、誰でもソフトウェアを改変したり再配布したり出来ることです。これによって多くの人がソフトウェアの開発に関わって、そのソフトウェアをより良い物に発展させられることが期待されます。

(注2)GPL
Free Software Foundation(FSF)が提唱するオープンソースのソフトウェアのライセンス体系の一つです。GPLに基づくソフトウェアのソースコード全体や一部を用いて開発した新たなソフトウェアも、GPLに基づいて公開する義務があることが特徴です。

■ホームページ
CFIVEは以下のページからダウンロード可能です。
http://cfive.itc.u-tokyo.ac.jp/

■ライセンス形態
オープンソースのライセンスとしてGPLバージョン2を採用しています。

■稼働環境
オープンソースのソフトウェアだけで環境を構築可能です。
以下のバージョンで動作確認済みです。
- J2SDK1.4.2 (Linux)
- Tomcat 4.1.29 , 4.1.30
- PostgreSQL 7.4 , 7.4.2
- OpenLDAP 2.0.27

■権限とプラグイン構造
・教員や学生などの利用者の種別に応じて、データの参照や編集などの権限の設定が可能です。
・プラグインアーキテクチャにより機能の差し替えや追加が可能です。

■主な機能
標準で用意されている機能(プラグイン)のなかで代表的なものを以下に示します。
・お知らせ機能:教員から学生にお知らせのメッセージを提示する機能
・FAQ機能:授業用のFAQ を管理する機能
・課題レポート管理機能:レポートなどの出題、回収、評価を管理する機能
・教材管理機能:教材ファイルを登録、配信する機能
・テスト機能:テストの出題、回答、採点、評価を管理する機能
 テスト問題の種別には、択一式、複数選択式、穴埋め式、記述式があり、記述式以外は自動採点が可能です。
・掲示板機能:授業用の電子掲示板を管理する機能
・成績管理機能:授業の評価を伝達する機能
  学生ごとにコメントを登録可能です。

■日本ユニシス・ソフトウェア株式会社のCFIVE関連ページ
http://www.unisys.co.jp/cfive/

 

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