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長岡市(旧 山古志村)におけるモービルマッピングシステムと小型自律飛行ロボットを用いた中越地震被災情報収集公開実験並びに災害情報支援システム実演の実施について記者発表

長岡市(旧 山古志村)におけるモービルマッピングシステムと小型自律飛行ロボットを用いた中越地震被災情報収集公開実験並びに災害情報支援システム実演の実施について

資料提供(平成17年11月7日)
東京大学大学院工学系研究科・教授 鈴木真二

長岡市(旧 山古志村)におけるモービルマッピングシステムと小型自律飛行ロボットを用いた中越地震被災情報収集公開実験並びに災害情報支援システム実演の実施について

◆概要1 被災情報収集システムの公開実験◆
  早稲田大学、東京大学、京都大学防災研究所及び三菱電機は、防災科学技術研究所と長岡市の協力を得て、高精度GPSと全周カメラやレーザレーダを備え、位置に同期した周囲360度の映像や周囲の3次元モデル等を走行しながら取得できるモービルマッピングシステム(早稲田大学と三菱電機による共同研究開発成果)と、小型自律飛行ロボットシステム(東京大学と三菱電機による共同研究開発成果)を用いた、陸と空からの広域に渡る被災情報の効率的な収集を行う公開実験を実施します。
中越地震のような大規模災害発生後の復興期においては、建物や道路等を撮影した写真を時空間の位置情報として取得・管理することは、復旧計画策定・工事工程管理上で非常に重要です。また、道路の通行がそこそこできる状況での情報収集は、復旧工事の全体効率の向上・工期安定化のために継続的に必要と言われています。
そこで、地物データ処理の自動化が進んだモービルマッピングシステムを導入することで、従来携帯用GPSとデジカメを持った情報収集員が人手で集めていた情報を、車両を走らせるだけで広域に渡り素早く、均一に取得することができ、空間的にも時間的にも密な情報を取得することが可能になります。また小型自律飛行ロボットシステムは、前者が取得できない上方からの画像データを取得できる他、人間が入り込めず、有人機も飛行できない狭隘な地域を低空で自動飛行することにより、被害状況のリアルタイム映像やデジカメによる解像度の高い映像を取得できます。このような地上と上空からの情報収集手段を活用することにより、被災地域の復興状況の生きた情報を復興推進本部へ届けるための新しい情報収集手法として、各方面から期待されております。

◆概要2 災害情報支援システムの実演◆
  防災科学技術研究所は、地理情報システム学会と長岡市役所(旧山古志村)とが共同で、倒壊家屋の整理などの業務への活用に向けて、DiMSIS注(ディムシス)と名付けた地理情報システムを活用して、被災直後の山古志村全域に渡る被害状況の把握ができるデータベース化をしています。このシステムは、時々刻々と変化する地域の情報を立体空間・時間推移の情報として体系的に管理することができます。本システムは、市役所での平常業務での活用はもとより、緊急時の業務にもスムーズに移行できるシステムを目指し,様々な角度から研究開発を行っています。本実演では、本情報処理システムに上述の被災情報収集システムから得た情報をインプットし、建物別や地域別に時系列的に画像を検索する機能等のデモを実施します。

注 「DiMSIS」(時空間情報を扱う地理情報システム。阪神大震災を契機に京都大学が中心になって開発され、自治体業務や防災対応に利用されている。新潟県中越地震に際しても旧山古志村および3市町の復興処理に適用されている。)

◆日時◆
平成17年11月9日(水) 午後1時~3時
但し、雨天の場合は翌10日(木)午後1時~3時に順延
(当日午前7時に雨に関する予報があれば中止)

◆場所◆
長岡市山古志支所(現山古志出張所)及び周辺地域

◆取材連絡先◆
実施場所が立ち入り制限地域の為、取材を実施頂く場合は11月8日16時までに下記まで事前連絡をお願い致します。

長岡市復興推進室 青木次長
〒940-8501 長岡市幸町2-1-1
TEL:(0258)39-2261
FAX:(0258)39-2258



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