記者会見「東京大学が文部科学省の予算でナノバイオ・インテグレーション研究拠点を設立」記者発表

記者会見
東京大学が文部科学省の予算で
ナノバイオ・インテグレーション研究拠点を設立

日　　時：2006年1月19日（木）14：00～15：00
場　　所：東京大学工学部列品館2階中会議室
発 表 者：東京大学工学系・医学系研究科教授・片岡一則

概 要
　 東京大学は、文部科学省「ナノテクノロジー・材料を中心とした融合新興分野研究開発」の予算により、ナノテクノロジーとバイオテクノロジーの融合研究を重点的に促進する「ナノバイオ・インテグレーション研究拠点」（平成22年3月までの時限）を設置し、来る2月3日（金）に拠点設立記念シンポジウムを行う。

内　　容
　 本研究拠点においては、生体の作動原理に啓発（バイオインスパイアード）された構造と機能を創り込んだナノマシンの構築や、生体分子・細胞等の生体構成要素を、その機能を制御した状態でナノデバイス内にインテグレートする方法論の創出を推進する。これより、ナノテクノロジー・材料技術を基盤として生体機能の本質をナノ構造レベルにまで掘り下げて解明する分野融合的科学技術体系の創成と知的基盤の確立をはかり、ひいては、東大病院医療クラスターとの連携の元、ナノレベルの時空間生体制御に基づく革新的「ナノ医療」システムの構築を行う。さらには、積極的な産学連携プログラムを構築し、我が国の未来を牽引する新ナノバイオ産業の確立を促すことを5年間の戦略目標として研究活動を推進する。
本拠点における研究を効率良く推進するために、医学系研究科と工学系研究科の密接な協力の元に、平成17・18年度において二千数百平米の研究拠点施設整備を本郷キャンパス内に行う。この拠点施設においては、微細加工、一分子計測、細胞工学実験、動物実験などのナノバイオ研究に必須の研究項目を実施できるハード並びにソフト面での支援体制を構築し、学内分野融合研究の促進を図る。また、新進気鋭の若手研究者を学内外から公募し、スタートアップファンドを支給するなどの支援体制に基づいたスピード感溢れる躍動的なナノバイオ研究を展開する。
　 拠点ホームページ： http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/CNBI/index.html

問合せ先
　 東京大学大学院工学系研究科・教授　片岡一則（電話：03-5841-7138）
　 東京大学ナノバイオ・インテグレーション研究拠点事務局（電話：03-5841-1509）