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UT購買サイト(UT Cobuy Site) の開始について記者発表

UT購買サイト(UT Cobuy Site) の開始について

UT購買サイト(UT Cobuy Site) の開始について

   東京大学調達本部

 東大は、法人化後に進めてきた調達改善の一環として、事務用品、OA・パソコン等の諸物品を、多数の業者が参加してウェッブ上に展開される東大専用のマーケットプレイス「UT購買サイト(UT Cobuy Site)」を通じて購入する方式を6月1日から開始する。

1 背景
  本学では、昨年4月に「調達本部」を設立し、各種物品及びサ-ビスの購入について改善を進めている。各学部ごとにバラバラに行われてきた契約を大規模化してスケ-ルメリットを引き出すこと、また、新規業者の参入を促して競争原理が機能する環境を整備することを基本に施策を進めてきた。すでに、清掃、移転(引越し)、印刷といった分野では、2~3割の価格低減効果が得られたものもある。今回の「UT購買サイト」は、文具・事務用品、OA・パソコン分野での調達改善である。

2 東大における文具・事務用品、OA・パソコンの購入
  東大の決算において物件費(平成16年度) は約 730億円であるが、そのうち国からの運営費交付金等を財源とするものは約 430億円となっている。今回改善の対象となる「文具・事務用品、OA・パソコン」は、そのうちの50~60億円を占める最大の調達分野のひとつと捉えられている。
  しかしこれらの物品は、学内の予算配分ル-ルに従い、各学部等の個々の予算執行者による小口発注の集合であるため、スケ-ルメリットは引き出せないままだった。このような小口かつ多様な物品購入の集積から、いかにスケ-ルメリットを引き出すかが課題であった。

3 手作りの専用マ-ケット
  検討の結果、ウェッブ上に複数のサプライヤが一同に会し競争状態が作り出される東大専用のマ-ケットを設定する方式をとることとなった。世の中では、通信販売のようにサプライヤが設定するウェッブ上のマ-ケットは珍しいものではないが、UT購買サイトは、バイヤ(買う側)が主導的にサプライヤ(業者)を選定する、いわば東大手作りの専用マ-ケットである点が最大の特徴である。
  自律分散を伝統とする大学にあって、発注権限は従来どおり各学部等に残されたままであるが、UT購買サイトを利用することで、各サプライヤが競う「東大向け提供価格」を比較したうえで、最適の選択をすることが全学的に可能となる。

4 UT購買サイト、オープン!
  UT購買サイトは、6月1日午前8時にオ-プンする。公募・選定された13のサプライヤが参加し、文具・事務用品、OA・パソコン等、5万点以上の商品が扱われる。もちろん、サプライヤ、取り扱い商品いずれも固定されるものではなく、市場機能の維持向上のため、新規商品・新規業者の参加を継続的に行っていく。もちろん退出もありうる。当面、経費削減効果としては、最低でも年間5億円(総平均の価格低減率10%)を見込む。
また、ウェッブ発注という特徴を活かし、物品の納品・検収後システム上のデ-タは、そのまま財務会計システムに接続され決算処理に利用される。紙の決算伝票を省略できる条件が整ったともいえる。また、各サプライヤからは定期的に取引デ-タを詳細に受け入れ、その分析を通して次なる調達改善を図っていく計画である。

以上のように、今回のUT購買サイトは、単に廉価な物品購入ということにとどまらず、古い「御用聞き」スタイルからの脱却、調達実績の分析に必要な電子データの確保、事務効率化の条件整備といった多面的な要素を含む大学改革施策であると考えている。

問合せ先:東京大学副理事 石堂正信

 

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