PRESS RELEASES

印刷

世界初 変形性関節症の大規模臨床研究プロジェクトROADの開始 ~ROAD(Research on Osteoarthritis Against Disability)~記者発表

世界初 変形性関節症の大規模臨床研究プロジェクトROADの開始 ~ROAD(Research on Osteoarthritis Against Disability)~

2006年6月5日
東京大学医学部附属病院 整形外科学教室
東京大学医学部22世紀医療センター
関節疾患総合研究講座
臨床運動器医学講座


世界初 変形性関節症の大規模臨床研究プロジェクトROADの開始
~ROAD(Research on Osteoarthritis Against Disability)~

この度、国内での患者数700万~1,000万人と言われている変形性関節症(osteoarthritis、以下OA)の背景にある環境因子・遺伝因子を系統的・網羅的に探索するための、世界に類を見ない規模の臨床研究プロジェクト(ROAD)を開始することとなりました。本プロジェクトの詳細につき、下記の要領で記者発表を行うこととなりました。皆様にはご多忙中と存じますが、お申し込みの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。

【発表日時】 2006年6月12日(月) 15:30~16:30
【発表場所】 東京大学医学部附属病院 入院棟A 1階 レセプションルーム

【タイトル】 変形性関節症の大規模臨床研究プロジェクトROADの開始
       ~ROAD(Research on Osteoarthritis Against Disability)~

【発表者】
東京大学医学部 整形外科教授・東京大学医学部附属病院副院長
22世紀医療センター長 中村耕三 
東京大学医学部 22世紀医療センター・関節疾患総合研究講座助教授
吉村典子 
東京大学医学部 22世紀医療センター・臨床運動器医学講座助教授
馬淵昭彦 

【発表要旨】
変形性関節症(osteoarthritis、以下OA)は高齢者の生活の質を低下させ、健康寿命を短縮させる重大な疾患で、その患者数は四肢関節・脊椎を合わせて国内で700万~1,000万人と言われています。本疾患は、介護保険の要支援原因疾患の第一位で、医療費の高騰、労働力の低下など、世界中で社会問題となっています。しかしながら、その研究は他の生活習慣病と比較しても明らかに遅れており、その予防を目的とした疫学的アプローチは国内外を通じて殆ど行われていません。また、その発症・進行のメカニズムも解明されておらず、根本的な治療法開発のためのエビデンスもないため、治療は鎮痛剤や装具などの対症療法に依存しているのが現状です。
昨年、東京大学医学部において、系統的な臨床研究を行うことを目的とした22世紀医療センターが開設され、東大整形外科はこの中にOAを専門に研究する2つの講座(関節疾患総合研究講座と臨床運動器医学講座)を設立しました。この2つの講座では詳細な臨床情報とゲノム情報の両方を網羅した大規模データベースの構築に既に着手しており、これを基盤として世界に類を見ない規模のOA臨床研究プロジェクトROAD (Research on Osteoarthritis Against Disability)を開始することとなりました。今回は、このプロジェクトの背景、研究の概要、および展望についてご説明させていただきます。
---------------------------------------------------------------------
《お申込先》 
東京大学医学部附属病院 広報企画部(担当:榎本)

《本プロジェクトに関するお問合せ先》
東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター 関節疾患総合研究講座 助教授 吉村典子

東京大学医学部整形外科 助教授 川口浩

 

 

アクセス・キャンパスマップ
閉じる
柏キャンパス
閉じる
本郷キャンパス
閉じる
駒場キャンパス
閉じる