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「ナノバイオ・インテグレーション研究拠点に『生体認識分子工学(富士フィルム)』寄付講座を開設」記者発表

「ナノバイオ・インテグレーション研究拠点に『生体認識分子工学(富士フィルム)』寄付講座を開設」

1.タイトル:「ナノバイオ・インテグレーション研究拠点に「生体認識分子工学(富士フイルム)」寄付講座を開設」

2.発表概要:東京大学ナノバイオ・インテグレーション研究拠点は,富士フイルム株式会社と連携して平成18年10月16日「生体認識分子工学(富士フイルム)」寄付講座を発足させた。

3.発表内容:
  東京大学ナノバイオ・インテグレーション研究拠点(以下CNBI)は、富士フイルム株式会社と連携して平成18年10月16日,「生体認識分子工学(富士フイルム)」寄付講座を発足させた。同寄付講座は工学系研究科バイオエンジニアリング専攻(長棟輝行専攻長)を所属専攻とし,客員助教授を同化学生命工学専攻・上田 宏 助教授が兼任する。
  同寄付講座は,上田助教授が開発した生体が作り出す分子認識素子である抗体(免疫グロブリン)の能力を最大限に引き出す新規な免疫測定法「オープンサンドイッチイムノアッセイ(OS-IA)法」をもとに,CNBIのナノバイオ研究者ネットワークとの連携をはかりながら、この方法に適した目的物質(抗原)との親和性の高い抗体を微量の抗原から作製する技術及び、その利用技術を開発することを主たる目的としている。この目的が実現されれば,各種の疾患・健康・生活環境などに関わる分野でこれまでより安価かつ速やかな診断・検査が可能となると期待される。関係者は今後、CNBIの組織と設備を活かして生体認識分子に関して広く基礎研究から基盤技術の確立をはかり、さらにこの研究の成果を応用することで、医療を含めた生活環境の質の向上に幅広く貢献していきたいとしている。

【寄付講座の概要】
寄付講座の名称: 東京大学大学院工学系研究科「生体認識分子工学(富士フイルム)」
設置期間 : 2006年10月16日から3年間
設置場所 : 工学部3号館
担当教員 : 上田 宏 客員助教授 他1名

4.問い合わせ先:
ナノバイオ・インテグレーション研究拠点事務局
TEL 03-5841-1509   FAX 03-5841-1510

5.用語解説:
東京大学ナノバイオ・インテグレーション研究拠点
(代表:片岡一則工学系・医学系研究科教授)平成17年8月発足した学内組織であり,生体の機能と構造をナノスケールで理解し,さらにはその作動原理に啓発(バイオインスパイアード)された構造・機能を創り込んだナノマシンの構築や生体分子・細胞等の生体構成要素を,その機能を制御した状態でナノデバイス内にインテグレートする方法論の創出を推進している.これより,ナノテクノロジー・材料技術を基盤として生体機能の本質をナノ構造レベルまで掘り下げて解明する分野融合的科学技術体系の創製と知的基盤の確立をはかり,ひいてはナノレベルの時空間生体制御に基づく革新的「ナノ医療」システムの構築と我が国の未来を牽引する新ナノバイオ産業の確立を促すことを5年間の戦略目標としている.
URL(http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/CNBI/index.html

富士フイルム
(社長:古森 重隆)URL(http://www.fujifilm.co.jp/

 

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