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記者発表「東京大学コレクション-写真家上田義彦のマニエリスム博物誌」展記者発表

記者発表「東京大学コレクション-写真家上田義彦のマニエリスム博物誌」展

「東京大学コレクション-写真家上田義彦のマニエリスム博物誌」展 
記者発表のご案内

開催要旨

東京大学総合研究博物館は、学内に蓄積されている膨大な学術標本に「東京大学コレクション」の総称を与え、それらを広く社会に還元、紹介すべく、各年平均2回の特別展を行って参りました。今般、通算22回を数える「東京大学コレクション」展示企画そのものを改めて振り返り、次期の新たな一歩を踏み出す契機にしたいと考えました。
本館ではこれまで学術標本(=モノ)を展示してきましたので、写真の展覧会は初めてのことになります。学術標本の撮影を引き受けて下さったのは、現代広告写真界の第一人者、上田義彦さんです。古びた学術標本の存在意義を説き明かそう。そのように考えたら、長大な言説が必要となるに違いありません。写真家である上田さんは、古いモノの価値と魅力、自然のフォルムの神秘と驚異、生き物の尊さと儚さといったものを、精緻なフォトイメージで表現します。それらは直裁であり、明瞭であり、機知にとみ、ときにユーモラスでさえあります。
学術研究の現場では、写真が記録媒体として長く重用されてきました。そのため、本学には無数の記録写真資料が各所に残されています。記録写真は、被写体がヒトであれ、動物であり、自然であれ、つねに主観性を排除した、メカニックな眼差しに特徴があります。それに対し、上田さんのカメラ眼には、類稀な個性のフィルターがかかっています。そのため、捉えられたヴィジョンは、独特の奥行きと柔らかさに包まれ、作家性を強く主張しています。東京大学の由緒正しい学術標本を真正面から見据えたこの偏愛的博物誌は、「フォトアート&サイエンス」の協働作業の成果として、世界的に見て例のないものと言えます。

つきましては、以下のとおり記者発表を行います。また、一般公開に先立ち、午後4時より内覧会を開催いたしますので、併せてご案内申し上げます。

 

[記者発表]

日時:2006年11月2日(木)午後3時より
場所:東京都文京区本郷7-3-1
東京大学総合研究博物館7F「ミューズホール」

出席者:林 良博(東京大学総合研究博物館長)
     西野 嘉章(東京大学総合研究博物館教授)
     上田 義彦(写真家)

[本件問い合わせ先]
担当:西野 嘉章(東京大学総合研究博物館教授)

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