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「東京大学公開講座『グローバリゼイション』」開催記者発表

「東京大学公開講座『グローバリゼイション』」開催

平成19年3月5日
東 京 大 学

東京大学公開講座「グローバリゼイション」の開催について

1.東京大学公開講座について

東京大学では、成人一般・大学生・高校生を対象として,東京大学で得られた教育研究の成果をわかり易く講義し,社会に開かれた大学としての使命を果たすことを目的として,「東京大学公開講座」を開催しています。
東京大学公開講座は、今回で106回目をむかえ、50余年という大変長い歴史を持っています。熱心な受講者も多く、地域貢献や生涯学習の一環として地域の方々にも親しまれています。
年2回(春・秋)、土曜日の午後に5週にわたって開催し、5日間のうち3日以上出席された方には、希望により修了証を発行しています。

2.今回の公開講座「グローバリゼイション」について

このたび、第106回(平成19年春季)東京大学公開講座を「グローバリゼイション」というテーマで、来る4月7日(土)から6月2日(土)までの間、5回にわたり開催することとなりました。
今年、東京大学は創立130周年を迎えます。東京大学のあるべき姿と進むべき方向をあらためて世に問い、多くの方々とこれから歩むべき道のりを共に語り合う機会として、東京大学は創立130周年記念事業を行います。今回の公開講座も、創立130周年記念事業と位置づけており、是非多くの皆様に受講いただきたいと考えております。
  また、若い世代の方にも多く受講していただきたいと考えており、今回からは、高校生の受講料を無料としました。

3.公開講座「グローバリゼイション」開講にあたって
第106回東京大学公開講座企画委員会
委員長  植田 和男
(東京大学大学院経済学研究科長)
現在、否応無しにいわゆる「グローバリゼイション」が様々な次元で、世界的な規模で進行しています。モノが国境を越えて動くだけでなく、ヒト・カネも大規模に頻繁に、しかも多様な方向へ移動しています。日本から半導体製造装置が中国に輸出され、それを使って作られた半導体が日本に入ってきて、さらにそれを組み込んだ薄型テレビがアメリカに輸出されたりです。その裏ではお金が動いていますし、技術を教えるために、人が派遣されたりします。こうしたグローバル化には光と影がつきものです。グローバル化の流れに乗れた人には大きなプラスが発生しますが、取り残される人たちも出てきます。この講座は、グローバル化を多様な側面から光の面だけでなく、影の面も含めて、皆さんと一緒に考えてみようという試みです。
グローバル化はどのような原因で進行するのか、現在だけでなく過去にもそのような時期があっただろうか。その中で、国家や法律などのような制度はどんな影響を受けるだろうか。こうした全体像の議論が第1回のテーマです。第2回は、焦点をぐっと絞って、グローバル化の中での農業・食問題をとりあげます。グローバル化の光と影を考えるには格好のテーマといえましょう。第3回は、やはり皆さんの生活に密接に関連する水や空気がグローバル化によってどのような影響を受けるかを考えます。関連して、安全保障についても論じます。グローバル化は技術の進歩と密接な関連を持っています。これを多様な側面から考察するのが第4回です。最後に、第5回はグローバル化が教育を含めてわれわれ人間にどのような影響を及ぼすのかを見てみます。
  この講座には、東京大学の多くの学部、研究センターの教員が講義・討論に参加します。今後も一段と進行するであろうグローバル化に適切に対処するためにも、皆さんと一緒にいろいろ考えてみたいと思います。

4.ホームページ
  http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/d04_01_j.html
(東京大学のホームページ → 社会人・一般の方へ → 公開講座)


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