記者会見「東京大学大学院理学系研究科　初めての広報・科学コミュニケーション専任准教授の着任　基礎科学と広報・教育改革」記者発表

1　発表日時 2007年3月15日（木）13時00分～14時00分

2　発表場所 理学部1号館西棟2階205号室（第二会議室）

3　発表者
理学系研究科長　岩澤　康裕
理学系研究科広報委員長　山本　智

4　発表内容 　
　 東京大学大学院理学系研究科では、先般より広報、科学コミュニケーション担当助教授を公募しておりましたが、教授会の議を経て、4月より横山広美氏（総合研究大学院大学研究員；サイエンスライター）が着任することになりましたので、お知らせします。
　 東京大学大学院理学系研究科では、研究・教育成果を広く社会に発信するとともに、未来の理学を支える若い世代へアピールするために、様々な広報活動を展開しています。その内容は、公開講演会、オープンキャンパス、高校生のためのサイエンスカフェ本郷などのイベント開催、プレスリリース、理学部ニュースの発行など多岐にわたります。今回、新助教授（4月より准教授）の採用により、これらの広報活動を専門的な経験を活かして一層強力に推進し、理学系研究科の社会的認知度の向上に努めたいと考えています。
　 一方、理学系研究科として、理学の意義の発信や理学広報のあり方について、独自に研究・教育を進め、実践に役立てて行きたいと思います。理学は科学技術の基盤をなす学問であり、その重要性と意義をどのように一般社会に理解していただき、支援をいただくかは、理学の将来にとって非常に重要な課題です。この課題はいわゆる既存の「科学コミュニケーション論」を超える未開拓の分野であり、新たな概念や方法論が必要と考えられます。今回の新助教授には、理学系研究科の教員と連携して、この方面の開拓にも取り組んでもらいたいと考えています。その成果を大学院の「科学コミュニケーション論」講義に生かすなど、大学院教育改革にもつなげていきたいと思います。

5　問い合わせ先
東京大学大学院理学系研究科・理学部　広報委員会
委員長　山本　智