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「可搬式微量ガス検出装置の開発 ppbレベルでの揮発性有機化合物計測を小型装置で可能に―フィールド環境計測装置や爆発物検知装置などの応用分野を拡大―」研究成果

「可搬式微量ガス検出装置の開発 ppbレベルでの揮発性有機化合物計測を小型装置で可能に―フィールド環境計測装置や爆発物検知装置などの応用分野を拡大―」

東京大学環境安全研究センター戸野倉研究室(東京都文京区)は、飛行時間型質量分析計を基盤とした可搬型の高感度微量ガス計測装置の開発に成功、プロトタイプを完成しました。真空紫外レーザー(118 nm, 10.5 eV)をイオン化源とした飛行時間型質量分析装置で、一部で実用化されている電子衝撃イオン化質量分析計で問題となっていたフラグメンテーションを抑えて、親分子のみを効率よく検出可能です。本プロトタイプ装置は、大きさ50 x 50 x 50 cm3、重さ30 kgと小型で質量数112で質量分解・以上を有しており、可搬型であるにもかかわらず高精度にppbv(体積比で1/1,000,000,000、十億分の一)レベルでのシックハウス原因物質をはじめとした揮発性有機化合物(VOC)や爆発物の検出が可能です。また、装置の更なる小型化も可能となります。環境計測装置や、空港や駅などの交通機関や大規模商業施設での危険物検知装置など、幅広い用途へ向けた応用が期待されます。

<本件に関するお問い合わせ>
東京大学 環境安全研究センター
准教授 戸野倉賢一

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