東京大学駒場II・リサーチキャンパスに紀州材を使ったユニークな建物が完成記者発表

平成20年11月5日
東京大学生産技術研究所
東京大学駒場II・リサーチキャンパスに紀州材を使ったユニークな建物が完成
東京大学駒場II・リサーチキャンパスに、木造ブロック積層工法を用い、和歌山県の協力により“紀州材”をふんだんに使って建築した「くうかん実験棟」が完成しました。
木造ブロック積層工法とは、材を小ブロック化し積み上げていく工法で、狭小地への搬入や施工を容易にする画期的な工法であり、使用する木材は、断面が小さくすむことから、間伐材等の活用にたいへん有効であるという特徴も持っています。
森を育てるのには間伐が必要ですが、間伐された木は細かったり、曲がったりしており、今までの木造建築には不向きとされてきました。その材を有効利用し、新しい可能性を拓くユニークな工法が木造ブロック積層工法なのです。
このたび、和歌山県のトーキョー・プロモーション推進プロジェクト事業の協力を得て完成した「くうかん実験棟」のお披露目もかねて、記念イベントを開催することとなりました。ぜひ、足をお運びいただき、これからの木造建築に望まれる建築材料の新しい可能性をご覧ください。
1 建築場所 東京都目黒区駒場4-6-1
東京大学生産技術研究所
2 仕 様 延床面積: 47.39m2
紀州材使用量: 32.00m3
素材断面 38×89mm、45×89mm、51×89mmを
基本モジュールとして使用
3 活用方法 木造ブロック積層工法の実証実験施設(経過観測等)、研究所の成果展示
施設及び会議室や学生・教職員の憩いの場として、また紀州材のPR施設として活用
4 オープニングイベント
(1)オープニング (16:00-16:30)
(2)完成記念シンポジウム(17:00-20:00)
※詳細は別紙の通り
(別紙) 東京大学生産技術研究所 くうかん実験棟 オープニングイベント
1 主 催 東京大学生産技術研究所 くうかん実験棟実行プロジェクト
後 援 和歌山県、(財)日本住宅・木材技術センター
2 日 時 平成20年11月19日(水) 16:00-20:00
3 場 所 東京都目黒区駒場4-6-1
東京大学生産技術研究所(駒場II・リサーチキャンパス)
総合研究実験棟(An棟) コンベンションホール
4 出席者 約250名 (首都圏の設計士、大工・工務店および学生)
5 内 容
(1)オープニング(16:00-16:30)
・挨拶 前田正史 生産技術研究所所長
下林茂文 和歌山県農林水産部長
岸 純夫 (財)日本住宅・木材技術センター理事長
・テープカット 前田正史 生産技術研究所所長
下林茂文 和歌山県農林水産部長
岸 純夫 (財)日本住宅・木材技術センター理事長
平沼孝啓 Hs WorkShop-ASIA 主宰
・内覧会
(2)完成記念シンポジウム(17:00-20:00)
・挨拶
・基調講演
建築材料「木」紀州材 ・・・榎本長治(紀州木材緑友会会長(山長商店社長))
くうかん実験棟 ・・・平沼孝啓(Hs WorkShop-ASIA 主宰、建築家)
HOUSE H ・・・山代 悟(ビルディングランドスケープ 主宰、建築家)
モクバン ・・・佐藤 淳(佐藤淳構造設計事務所 主催、構造家)
・パネルディスカッション
平沼孝啓、山代 悟、佐藤 淳
司会進行:腰原幹雄(東京大学生産技術研究所准教授)
6 参加申込(参加費無料)
氏名(ふりがな)、所属(会社名または学校名)、連絡先(メー ルアドレスまたは電話番号)、シンポジウム参加人数をご記入の 上、メールまたはFAXにて下記問い合わせ先まで
参加申込期限
平成20年11月12日(水)必着
7 問い合わせ先
東京大学生産技術研究所 腰原研究室
Web:http://wood.iis.u-tokyo.ac.jp/