「オンラインゲームの教育利用~なぜオンラインゲームは教育に役立つのか?」日韓国際シンポジウム開催記者発表

2008年12月11日(木)
「オンラインゲームの教育利用~なぜオンラインゲームは教育に役立つのか?」
日韓国際シンポジウム開催のご案内
開催日:2008年12月20日(土)14:00~17::20 会場:東京大学 福武ホールB2F 福武ラーニングシアター
http://chi.iii.u-tokyo.ac.jp/crestsympo/
東京大学大学院情報学環馬場章研究室(東京都文京区本郷7-3-1)では、2008年12月20日(土)、日本で初めての開催となる、シリアスゲームの日韓国際シンポジウム「オンラインゲームの教育利用~なぜオンラインゲームは教育に役立つのか?」を、福武ラーニングシアター(東京大学本郷キャンパス情報学環・福武ホールB2F)において開催いたします。
近年の日本のデジタルゲーム産業では、国内市場の閉塞感の増大や国際競争の激化などに危機感が募っています。しかしながら、いくつかの分野では持続的成長を遂げてきており、その代表がオンラインゲーム、シリアスゲーム(教育・医療・社会政策などの目的に役立つゲーム)、カジュアルゲームなどの分野です。
こうした状況の中、オンラインゲームと結びついたシリアスゲームは、新たなビジネスチャンスを創出すると期待されながらも、その開発コンセプト・開発技術・利用方法そして評価方法は、産業界の課題であると同時に、学術的研究のテーマでもあります。
そこで、本シンポジウムでは、教育を目的としてオンラインゲームを利用し、その科学的評価を行っている日韓の研究グループの成果を発表いたします。日本からは、株式会社コーエーと香川県の高等専門学校の協力を得て「大航海時代 Online」などオンラインゲームの積極的な利活用の可能性を科学的に解明する研究を行っている馬場章(東京大学 教授)、オンラインゲームの正負の影響の評価研究を行っている坂元章(お茶の水女子大学 教授)、韓国からは、「君主 Online」や「Second Life」を小学生や大学生の経済教育に活用しているウィ・ジョンヒン(ソウル中央大学 教授)、オンラインゲームを英語教育に活用しているソ・スンシク(春川教育大学 准教授)が、講演とディスカッションを行います。また、オンラインゲーム・シリアスゲームをはじめとするデジタルゲームの開発とビジネスの支援政策について、日韓の政府関係者が登壇し講演を行います。
本シンポジウムでは、このような研究成果を、研究者のみならずゲーム開発者や小・中・高等学校の教師や保護者の方々と共有し、オンラインゲームとシリアスゲームの新たな可能性を多角的・実践的に検討することで、教育目的の新たなデジタルゲーム、とりわけオンラインゲームの開発と積極的な普及・利活用につなげることを目指します。
研究者・ゲーム開発者・教師・保護者の方々をはじめ、デジタルゲーム・オンラインゲーム・シリアスゲームの研究・開発・ビジネスにご関心をお持ちの方々にご参加をいただきますようご案内申し上げます。詳細につきましては、公式サイト(http://chi.iii.u-tokyo.ac.jp/crestsympo/)をご参照ください。
○本件に関するお問い合わせ (取材をご希望される場合には事前にご連絡ください)
東京大学大学院情報学環 馬場章研究室