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記者会見「色覚の多様性に配慮した案内・サイン・図表等用のカラーユニバーサルデザイン推奨配色セットを作成」研究成果

記者会見「色覚の多様性に配慮した案内・サイン・図表等用のカラーユニバーサルデザイン推奨配色セットを作成」

記者会見「色覚の多様性に配慮した案内・サイン・図表等用のカラーユニバーサルデザイン推奨配色セットを作成」

1.発表日時:平成21年4月30日(木)14:00~15:00

2.発表場所:東京大学分子細胞生物学研究所 生命科学総合研究棟3階
         302号会議室(弥生キャンパス内:文京区弥生1-1-1)
          http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_07_09_j.html
          東京メトロ南北線東大前駅下車7分
     
3.発表者:
・東京大学分子細胞生物学研究所 高次構造研究分野 伊藤啓 准教授
・社団法人日本塗料工業会(JPMA)
・DIC株式会社(旧・大日本インキ化学工業株式会社)・DICカラーデザ
  イン株式会社
・特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)
 
4.発表概要:
○ 一般の人にも色の見え方が異なる人にも見分けやすい、カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットを作成。
○ 被験者実験を重ね、数千の候補色から20色を絞り込み。
○ 塗料業界の色指定の業界標準であるJPMA塗料用標準色2011年F版に対応色を収録。印刷・デザイン業界の色指定の業界標準であるDICカラーガイドシリーズから対応色を選出。

5.発表内容:
いわゆる色弱(色覚異常)の人や、緑内障など網膜の疾患を持つ人、白内障の人は、色によっては違いを区別しづらいことがある。公共施設の案内表示・工業製品・情報機器・印刷物・報道・教科書などのカラー化がすすみ、色を用いた情報をどのような色覚の人にも分かりやすく伝えることへのニーズが高まっている。それぞれの色覚タイプでどのような色が見分けにくいかは視覚神経科学の分野で研究されてきたが、どうすれば分かりやすいのかに関する研究はなかった。そこで被験者実験による調整を重ねて、どのような色覚の人にも比較的見分けやすい色を絞り込み、実用的な配色セットを策定した。塗料業界と印刷・デザイン業界の色指定の業界標準が本結果を盛り込み、それぞれの分野での普及を図る。
(科学研究費萌芽研究No.17650094, 19650077による研究成果)

6.問い合わせ先:
東京大学分子細胞生物学研究所 高次構造研究分野
准教授 伊藤 啓(いとう けい)

◆ 添付資料

添付資料

 

よく使われる色づかいでは、
  赤と緑:   色弱の人には紛らわしい
  黄色:    白内障の人には明るすぎて見えづらい
  空色とピンク:色弱の人には紛らわしい
  青と紫:   色弱の人には紛らわしい、白内障の人には暗すぎて黒と見分
         けづらい
などの問題が起きる。推奨配色セットを用いることにより、以上のような不便が軽減され、なおかつ一般の人にも分かりやすい。
(※添付画像のため厳密な色再現ではありません。)

この記者会見告知(カラー版)は
http://jfly.iam.u-tokyo.ac.jp/news2009-04/kokuchi.pdf
からダウンロードできます。

 

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