東京大学医科学研究所ウイルス感染分野と感染症国際研究センターが新型インフルエンザウイルスの性状解析を開始研究成果

平成21年5月19日
東京大学医科学研究所
「東京大学医科学研究所ウイルス感染分野と感染症国際研究センターが
新型インフルエンザウイルスの性状解析を開始」
1.発表概要:
東京大学医科学研究所ウイルス感染分野と感染症国際研究センターは、米国疾病予防管理センターから新型インフルエンザウイルスの分与を受け性状解析を開始した。
2.発表内容:
2009年4月中旬にメキシコで発生した豚由来H1N1新型インフルエンザは、瞬く間に世界各地へと拡大を広げ、すでに40カ国以上で9000人もの感染例が確認されている。日本でも関西を中心に、流行が始まった。遺伝子解析の結果から、H1N1新型ウイルスは高病原性ではないことが示唆されているものの、流行の拡大に伴い、病原性が変化する可能性が十分に考えられる。今後のH1N1新型インフルエンザ対策のため、H1N1新型ウイルスの性状解析は必要不可欠である。
インフルエンザ迅速診断キットに関して得られた成績はすでに厚生労働省に報告した。また、世界保健機構(WHO)および米疾病対策センター(CDC)からも要請を受け、迅速診断キットの成績を提供し、新型ウイルスに関する情報の共有化を行っている。
3.注意事項:なし
4.問い合わせ先:
東京大学医科学研究所 総務課長
電話(03)5449-5323、5572
(東京都港区白金台4-6-1)
5.用語解説:
インフルエンザ迅速診断キット:
鼻腔の拭い液、咽頭の拭い液などを採取して、インフルエンザの抗原を短時間で測定するもの。
6.参考:
東京大学医科学研究所ホームページ
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/