統合国際掘削計画(IODP)ベーリング海掘削航海へ 東京大学海洋研究所 朝日博史 特任研究員が乗船研究成果

平成21年7月6日
「統合国際掘削計画(IODP)ベーリング海掘削航海へ
東京大学海洋研究所 朝日博史 特任研究員が乗船」
1.発表概要:
東京大学海洋研究所 特任研究員 朝日博史が、統合国際掘削計画(IODP)、ベーリング海掘削航海に参加されることをお知らせします。
2.発表内容:
統合国際掘削計画(IODP)Exp.323ベーリング海掘削航海は、過去500万年間の北太平洋高緯度域氷床発達史を明らかにする目的で、平成21年度7月5日より同年9月4日まで行われます。
本研究航海では、日本人乗船研究者8名ほか、米国・欧州・中国・韓国・オーストラリアの研究者総勢30名の研究者が乗船します。中でも東京大学海洋研究所 朝日博史氏は、本航海で堆積学者として乗船し、航海中に得られる、柱状堆積物の変遷記載を行います。
また、同氏は、下船後は得られた柱状堆積物中に含まれる、浮遊性有孔虫化石Mg/Ca比古水温計を使って、過去500万年間の北太平洋氷床に伴った、海洋表層水温復元を行う予定です。
3.問い合わせ先:
東京大学海洋研究所 特任研究員
朝日博史(あさひ ひろふみ)
または
文部科学省研究開発局海洋地球課
深海地球探査企画官 堀 正彦
海洋科学技術係長 酒井祐介
4.用語解説:
統合国際深海掘削計画(IODP:Integrated Ocean Drilling Program):
IODPは、我が国が提供する地球深部探査船「ちきゅう」をはじめとする海洋科学掘削船を用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明、地震発生メカニズムの解明及び地殻内生命の探求等を目的とした国際研究協力プロジェクトです。2003 年10 月1 日より我が国と米国の主導によって開始され、現在、24か国が参加しております。
参考:文部科学省報道発表