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ショウワノート株式会社と連携し、学習用ノートの開発に成功研究成果

ショウワノート株式会社と連携し、学習用ノートの開発に成功

報道機関各位

東京大学キャラビズ研究プロジェクト
代表 七丈 直弘
(大学院情報学環・准教授)
2009年7月13日

東京大学大学院情報学環・七丈直弘研究室
ショウワノート株式会社と連携し、学習用ノートの開発に成功

 東京大学大学院情報学環・准教授 七丈直弘は、2008年度から「東京大学キャラビズ研究プロジェクト」と題して、キャラクターライセンシングビジネスに関する教育・研究活動をスタートしました。その過程で、学生への実践的な教育機会の提供を狙い、企業とのコラボレーションをスタートさせました。その第一弾として、ショウワノート株式会社様より、「学習用ノート」を題材とした包括的な商品開発・ビジネス化に関する学習機会のご提供を受けました。このコラボレーションの過程では、ショウワノート側スタッフと、東大生を中心とした東大キャラビズプロジェクト学生メンバーが共同で作業を行い、学生側は商品開発・マーケティング・ライセンシング等に関して実践的知識を獲得する機会を得ることが出来ました。また、発売後もプロモーションデータや販売量を分析することで、消費行動の実証研究に役立てます。また、完成した製品は7月16日から開催の「東京おもちゃショー2009」にて展示いたします。
図

《本件についての連絡先》
東京大学側:
東京大学大学院情報学環 七丈直弘研究室
〒113-0033 東京都文京区本郷4-2-8フローラビル4F
ショウワノート株式会社側:
ショウワノート株式会社 開発部
〒104-0033 東京都中央区新川1-28-24 東京ダイヤビルディング4号館10F

 


【添付資料】


≪学習用ノート開発への学生参加が人材育成に与える意義≫
  現代社会では消費スタイルが大きく変化をし、これまでの作り手主導のもの作りから、顧客ニーズをタイムリーに反映させ、顧客に対して提供する経験価値を最大化するようなもの作りに大きくシフトしています。このような環境下で、幅広い知見を持ちビジネススキームを創造していくことが可能な人材が求められています。東京大学キャラビズ研究プロジェクトでは、この問題意識に立脚し、コンテンツを核にした新ビジネススキーム構築を担う人材の育成を目指しています。この種の人材育成には、体系づけられた知識と同時に実際のビジネスプロセスの仕組みの理解が必要です。企業が持つ課題を克服するプロセスに立ち入り、協働によって問題解決を共に行う過程で実践的なスキルを身につけることが可能となります。特に、児童向け文具市場は典型的なライセンシングビジネスの領域であり、同社と協働することで、プロダクトデザインとライセンシングビジネスの両側面の実践的知識の獲得に関する効果が高まると考え、交流を深めてまいりました。

≪企画コンセプト「集中と持続」≫
  学習用ノートに対する企画は、東大生を中心とする東大キャラビズ研究プロジェクト学生メンバーとショウワノート側の開発スタッフが一丸となって開発してまいりました。学生側では、過去に大学受験等の受験勉強をしていた時代に学習用ノートのユーザーであったという経験をもとに、商品のコンセプトを考案してまいりました。
  その過程で、「巷にはさまざまな学習法が流布されているが、あらゆる勉強法の根幹には『集中と持続』という共通項があるのではないか」というコンセプトが生まれました。この考えを推し進め、集中を促進し、短期間での達成感をもたらすノートデザインが完成すれば、学習者の「勉強に対する意識」を高めるフィードバックループが形成され、学習効果が自然と向上するのではないか、という着想に至りました。また、ノートをとることが苦手な生徒の苦手意識を克服するために必要なデザインは何か、についても考察を進めました。
  実際の商品設計において、上記のアイデアを基にデザインへの落とし込みを行いました。その結果、これまでにない新しい学習用ノートを生み出すことができました。

≪ショウワノートと東京大学間でのコラボレーションの進展の経緯≫
2008年6月 東京大学キャラビズ研究プロジェクトがスタート
2008年8月 上記プロジェクトの一環として、「キャラゼミ」がスタートし、キャラクターライセンシングビジネスに関するゼミナール形式の教育プログラムを開始
2008年9月 ショウワノート代表取締役社長片岸様による東京大学での講義
2008年12月 ショウワノートより商品開発における協力の要請が照会される
2009年2月 ショウワノートとの間でコラボレーションがスタート
2009年7月 学習用ノートデザイン完成

≪東京大学キャラビズ研究プロジェクトとは≫
  キャラクターライセンシングビジネス(キャラビズ)の第一線で活躍する実務者を東京大学に招き、東京大学の学生・研究者と共同でキャラビズにイノベーションをもたらそうとするプロジェクト。メンバーは陸川和男(株式会社キャラクター・データバンク 代表取締役社長)、相原博之(株式会社キャラ研 代表取締役)、高山晃(株式会社ファンワークス 代表取締役)、七丈直弘(東京大学大学院情報学環 准教授)など。プロジェクトの詳細は下記ウェブページを参照。
http://chara.shichijo-lab.org/

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