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エコ&学生支援!― 東京大学ノートPCリユース事業スタート記者発表

エコ&学生支援!― 東京大学ノートPCリユース事業スタート

平成21年9月18日


報道機関各位

東京大学ノートPCリユースオフィス

エコ&学生支援!
― 東京大学ノートPCリユース事業スタート

 貴社におかれましてはご清祥のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 東京大学ノートPCリユースオフィスでは、下記2項目を目的として、9月18日より学内の研究室等で使わなくなったノートパソコンを再生して、希望する学生へ無料でレンタルする、「ノートPCリユース事業」を始めましたのでご紹介いたします。

① 学内の資産を有効に活用して、学生への教育、研究支援を行う
② エコキャンパス化の取り組みの一つ

 以前より、学内で廃棄されているパソコンを再利用させてほしいという学生からの要望がありました。パソコンの性能は、日進月歩であることから、特に理系の研究室では、数年おきにノートパソコンを更新していくケースが多いことに注目し、使わなくなったノートパソコンを学生が再利用する仕組みを作ってはどうかと考え、ノートPCリユース事業を企画しました。

【ノートPCリユース事業の仕組み】
 研究室等でノートPCが不用になったら、直接研究室から委託業者に連絡をし、回収に来てもらいます。回収したノートPCは委託業者内でデータの消去、再生、クリーニング、OS及びオフィスソフトのインストールを施し、大学に納品をします。回収するノートPCのデータ漏洩を不安視する声もあり、研究者の不安を解消するため、データの消去において、次の3つの方法を用意し、選択してもらうことにしました。
(1)委託業者内で上書きソフトにより消去
(2)回収後、委託業者内でHDDの破壊
(3)回収時に、委託業者担当者が、提供者立会いの下で、HDDを取り外す
 
 なお、今回、委託業者は美津野商事株式会社と契約しております。
 また、再インストールするOSはWindows XP (Windows Vistaのダウングレード)、オフィスソフトはKINGSOFT OFFICE、セキュリティソフトはウィルスバスター2009を使用します。事業開始前に行った学生へのアンケートで「せめてワード、エクセルぐらいのオフィス製品は入れて欲しい」という要望が多かったため、比較的価格が安く、Microsoft製品と互換性の高いKINGSOFT OFFICEを採用しました。

 納品されたノートPCはノートPCリユースオフィスのウェブサイトで募集期間を設けて紹介をし、学生から申請をしてもらいます。応募者が多数の場合は申請書の内容(使用目的など)により選考し、原則1年間無料で貸与します。1年後、当該ノートPCを使用して、どのような教育、研究及び社会活動の成果があったかをまとめた報告書を添付し返却をしてもらいます。継続使用を望む学生には報告書の内容で更新可能か判断し、再貸与します。また報告書の内容を学内会議等で紹介をし、パソコンを提供した研究室等に成果をフィードバックいたします。

 現在、パソコン機器は、比較的価格が安くなり、以前に比べて手に入りやすくなりました。しかし、昨今の経済不況の下、本学大学院生、学部学生の約6%が経済的理由等により授業料全額免除という状況にあり、本事業はそうした学生の一助になると思われます。さらに、国内外からの優秀な人材の受入を拡大していく中で、無料のリユースノートPCの需要は多いと考えられます。
 また、大学が購入したノートPCをそのまま廃棄せず、学生に再利用させ、使用に耐えられなくなったら再資源化するという循環型社会を学内に構築し、些少なりとも地球環境に貢献いたします。(リユースノートPCを使用することで、1台あたり約80キログラム (RIETA一般社団法人中古情報機器協会算出結果) の二酸化炭素が削減できます)
 レンタル台数については、まずは年間100台を目標とし、以後増やしていく予定です。

 学生向けウェブサイトを、下記URLよりご覧頂けますと幸いです。
 何卒宜しくお願い申し上げます。

http://pcreuse.adm.u-tokyo.ac.jp/

図
    ウェブサイトのトップページ画面

お問い合わせ:
東京大学ノートPCリユースオフィス

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