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東京大学放射光連携研究機構 物質科学ビームライン完成披露式典について記者発表

東京大学放射光連携研究機構 物質科学ビームライン完成披露式典について

東京大学放射光連携研究機構
物質科学ビームライン完成披露式典について(取材のご案内)

 東京大学放射光連携研究機構(機構長:尾嶋正治)では、既存施設の高輝度放射光を利用した先端的研究の展開を目指して、世界最高水準の軟X線アンジュレータと放射光利用実験設備を備えた「東京大学アウトステーション・物質科学ビームライン」をSPring-8に建設・整備を進めてきましたが、本年10月以降、250eV~2keVの高輝度放射光を利用した物質科学研究がスタートできる予定となりました。これを記念して物質科学ビームライン完成披露式典を下記のとおり執り行いますので、取材の協力方ご案内いたします。

1.日 時: 平成21年10月9日(金)13:30~16:00

2.場 所: SPring-8中央管理棟・上坪講堂
        (兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1)

3.出席者: 東京大学理事(副学長)        松本洋一郎
         文部科学省審議官           倉持 隆雄
         兵庫県知事               井戸 敏三
         理化学研究所播磨研究所長     藤嶋 信夫
         高輝度光科学研究センター理事長  白川 哲久
                                      ほか

4.内 容: 式典(SPring-8中央管理棟・上坪講堂)
        テープカット及び施設見学(SPring-8リング棟内)
        祝賀会(先端科学技術支援センター・交流サロン)
         ※別添式次第をご参照ください。

5.その他: 当日は直接会場にお越しください。

【本件についてのお問い合わせ先】
東京大学物性研究所 軌道放射物性研究施設
 柿崎明人、松田巌


【東京大学アウトステーション・物質科学ビームラインについて】

 平成18年5月に東京大学では、学内の放射光利用研究を推進することを目的として放射光連携研究機構を開設いたしました。この機構は、総長室直轄のプロジェクトで、生命科学部門と物質科学部門とで構成され、そのうちの物質科学部門では既存の放射光施設に世界最高水準の軟X線ビームラインを新しく建設し、高輝度放射光の特徴である時間特性、ナノビーム、コヒーレンスなどを利用する新しい物質科学研究を行うと同時に、若手研究者の育成や次世代の新しい研究の芽を育てることを目指し、世界最高水準の新しいビームラインの建設場所としてSPring-8を選びました。

 新しいビームラインは、軟X線領域の高輝度放射光を発生するアンジュレータとそれに対応したビームライン、分光光学系、それと3つの実験設備で構成されています。これら(軟X線時間分解分光実験装置、生体物質軟X線発光分光実験装置及び3次元ナノビーム光電子解析装置)の実験設備とフリーポートは、全て全国共同利用に供されますが、この物質科学ビームラインの成否は、これから行われる新しい研究の進展と研究成果の質とに依存していると言っても過言ではありません。

 物質科学ビームラインの建設は平成18年に計画され、東京大学の独自予算と文部科学省からいただいた経費で建設・整備されました。建設には高輝度光科学研究センター(JASRI)、理化学研究所をはじめ関係各方面のご協力をいただいたほか、兵庫県からも物質科学部門のスタッフのためにいろいろな便宜をはかっていただき、お陰をもちまして、ビームラインはほぼ予定通り完成し、今月から放射光利用がスタートすることになりましたので、これを記念して完成披露式典を行うことにしました。

参考URL:
   SPring-8 ホームページ http://www.spring8.or.jp/ja/

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