pingpongプロジェクト第二弾 -つぎはDESIGNTIDEをうごかします!記者発表

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「pingpongプロジェクト第二弾 -つぎはDESIGNTIDEをうごかします!」
1.概要:
今回,下記のとおり,東京大学知の構造化センター(注1)で進めているデザインにおける知の構造化を目指すプロジェクト「pingpong」が,新しいDESIGNTIDE2009(注2)の見方を提案することとなりました.つきましては,本件について記事掲載およびイベント当日の取材等を是非お願いいたしたく,ご案内申し上げます.
2.内容:
pingpongは,コンピューターサイエンティスト,デザイナーを中心とした他分野の専門家が連携して進めているプロジェクトです.言語を通じて人間の行為からデザインを捉えなおすことを目標としています.知の構造化センターで開発されているウェブ,自然言語処理,そしてユーザーインターフェースの技術を活用することにより,ワークショップ,インタビューも含めたデザインのプロセスを効果的に共有し,場をうごかしていくためのツール,方法を開発・研究しています.
現在,pingpongでは二つのツールを開発しています.一つはTwitter(注3)のデータを用いた行為の自動抽出エンジンpingpong engineです.もう一つは,行為を動的な地図として可視化するpingpong mapです.この二つを実装していくことで,漸進する環境を創る可能性を探究していきます.
今回,DESIGNTIDEとの協力企画として,pingpong mapのDESIGNTIDE2009バージョンを開発し,会場のインフォーメーションマップとして,実装・展示することになりました.Twitterから,そして会場のインタビューから集められたみんなの行為がリアルタイムにDESIGNTIDE会場の地図上に現れます.みんなの行為が集まって実環境の中で動いていく,新しいインフォメーションマップを実装します.
また,DESIGNTIDE2009初日には関連イベントとしてpingpongトークセッションを会場と同じ東京ミッドタウン内のd-labo(スルガ銀行ミッドタウン支店内)にて開催します.ゲストには多摩美術大学でのワークショップ(注4)に続き,『アーキテクチャの生態系』で知られている情報環境研究者の濱野智史氏をお招きして,pingpongメンバーを交えたトークセッションを行います.多摩美術大学でのワークショップやDESIGNTIDEでの実装をふまえて,pingpongが何に取り組もうとしているのかをお伝えすると同時に,デザインと情報工学の交わりから創造環境はどう変容していくのかに迫ります.
実装・展示およびトークセッションの概要は下記の通りです.
- 記 -
実装・展示
タイトル:pingpong×DESIGNTIDE協力企画
pingpong map_DESIGNTIDE「つぎはDESIGNTIDEをうごかします!」
日時:2009年10月30日(金)~ 2009年11月3日(火・祝)
場所:東京ミッドタウン ミッドタウン・ホールA(DESIGNTIDE2009メイン会場)
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・イーストB1F
トークセッション
タイトル:「デザイン×情報工学の創造力(仮題)」
日時:2009年10月30日(金)19:00 - 21:00 ※18:45開場
場所:d-labo(スルガ銀行ミッドタウン支店内)
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー7F
ゲスト:濱野智史(日本技芸 リサーチャー)
スピーカー:岡瑞起(東京大学知の構造化センター特任研究員,pingpongプロジェクトマネージャー),李明喜(デザインチームmatt主宰,pingpongディレクター)他
定員:70名(入場無料,サイトにて事前申込)
申し込みサイト:http://www.pingpong.ne.jp/DESIGNTIDE2009/
※ゲストプロフィール:
濱野智史 1980年生.株式会社日本技芸リサーチャー.慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了,国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員を経て現職.専門は情報社会論.特にウェブサービスのアーキテクチャ分析を中心的に手がける.著書に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版,2008年),主な論文に「ニコニコ動画の生成力」(『思想地図vol.2』NHK出版,2008年)など.
(注1) 知の構造化センターホームページ.http://www.cks.u-tokyo.ac.jp
(注2)DESIGNTIDE2009は,常に新しいものやシーンを提供するトレード・ショウです.インテリアやプロダクトの商材を中心にしながら,デザインに焦点を当てた幅広い分野の厳選された作品が集まります.同時に,真摯なものづくりを続ける作家たちの新たなるアイデアの切り口を,東京から世界に向けて発信するためのエキシビションとしての側面も併せ持っています.詳細はこちらをご覧ください.http://www.designtide.jp/09/jp/
(注3)Twitterは,個々のユーザが「つぶやき」を投稿することで,ゆるいつながりが発生するコミュニケーション・サービス.http://www.twitter.com
(注4)多摩美術大学でのワークショップの詳細はこちらをご覧ください.
http://pingpong.ne.jp/blog/2009/10/-day-1.html
3.問い合わせ先:
東京大学 知の構造化センター 担当:岡瑞起,荒牧英治