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記者会見「『あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト』成果報告会~携帯電話が拓く、障がいを持つ子ども達の社会参加の促進を目指して~」記者発表

記者会見「『あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト』成果報告会~携帯電話が拓く、障がいを持つ子ども達の社会参加の促進を目指して~」

報道関係各位

2009年10月26日
東京大学 先端科学技術研究センター
ソフトバンクモバイル株式会社

「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」成果報告会のご案内
~携帯電話が拓く、障がいを持つ子ども達の社会参加の促進を目指して~

 拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。また、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、東京大学 先端科学技術研究センターとソフトバンクモバイルでは、今年6月より、携帯電話が障がい児の生活や学習に役立つ活用事例を広く紹介することで、障がい児の学習機会を増やし、社会参加の促進を目指す「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」を進めてまいりました。このたび、本プロジェクトの調査内容および成果をご報告すべく、以下の日程にて記者説明会を開催させていただきます。
 つきましては、ご案内を送付させていただきますので、ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合わせのうえ、是非ご来場くださいますようお願い申し上げます。

敬具

・日 時:  2009年11月5日(木) 16:00~
・場 所:  〒153-8904 東京都目黒区駒場4丁目6番1号
       東京大学先端科学技術研究センター 3号館中2階セミナー室
・登壇者: 東京大学先端科学技術研究センター 教授 中邑 賢龍(なかむら けんりゅう)
   
当日ご来場の皆さまへ、成果報告をまとめた事例集を配布させていただきます。

以上

本件に関するお問い合わせ先 

東京大学先端科学技術研究センター 経営戦略企画室広報担当 神野(かんの)
ソフトバンクモバイル株式会社 広報部 


「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」の概要

 東京大学先端科学技術研究センター中邑賢龍教授らの研究グループとソフトバンクモバイル株式会社は、本年6月より携帯電話を使用した学習支援活動を通じ、障がいを持つ子どもたちの社会参加の機会を増やすことを目指して「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」を共同で行ってきました。

 現在、日本全国に68万人の学習に困難を抱えている小中学生が在籍しているといわれ、全小中学生の約6.3%にのぼります。この場合の困難とは、学習障害(LD)や注意・行動障害(ADHD)といった発達障害を指しており、例えばIQ(知能指数)は高くても、読み書きが出来ない、人とのコミュニケーションがとれない、といった理由で学校の勉強についていけない子どもたちも含まれています。こういった子どもたちは、「治療教育によって改善はするが標準レベルに達しない」「努力しても変わらない」といった教育の限界にぶつかり、自信を喪失してしまいます。将来への絶望から追い詰められ、社会的な問題を引き起こす場合もあるという指摘があります。

 その一方で、そういった困難な状況を打破するテクノロジーが身近に、しかもすぐ使えるような状態で存在していることに多くの人は気がついていません。例えばメモが取れない、という状態を想定してみましょう。肢体不自由、聴覚障害、視覚障害、知的障害、発達障害などその原因は様々であっても、「録音装置」があればその事態を補完することが出来るわけです。携帯電話は、障害者の方が肌身離さず持っているもので、かつ上述したような事態にも対応できる録音機能を兼ね備えています。そこで、電話やメールといったコミュニケーションツールとしての利用はもちろん、メモ帳や時計、辞書といった携帯電話の多機能性を活かした事例を数多く収集し、かつ広く認知活動につとめるために、日本国内の数ヶ所で携帯電話を配布して事例研究を行ってきました。

 今回の記者説明会では、上述した事柄についてその成果をご紹介します。

以上

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