益川敏英先生による講演会『70年の素粒子、混沌からパラダイムへ』の開催記者発表

益川敏英先生による講演会『70年の素粒子、混沌からパラダイムへ』の開催 |
講演会のお知らせ
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻
東京大学大学院理学系研究科物理学教室では以下のように講演会を開催いたします。
是非メディアの皆様を通じて多くの方に知って頂けると幸いです。
この講演会では昨年ノーベル物理学賞を受賞された益川敏英先生に講演いただきます。
講師:益川敏英 先生 (京都産業大学、2008年ノーベル物理学賞)
題目:「70年の素粒子、混沌からパラダイムへ」 (詳細は以下参照)
日時:2009年12月4日(金)16:00-17:30 (開場15:30)
場所:東京大学本郷キャンパス 安田講堂
定員:約1000名
参加費:無料
主催:東京大学大学院理学系研究科物理学教室
後援:仁科記念財団
問い合わせ先:東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 専攻長 大塚孝治
詳細は http://www.phys.s.u-tokyo.ac.jp/ をご覧いただきますようお願いいたします。
【講演の題名】
「70年の素粒子、混沌からパラダイムへ
―混乱の1960年代から収斂の1970年代、そして2010年代へ 」
【講演予定要旨】
1905年にアインシュタインによりうち立てられた前期量子論も、1920年代には非相対論の枠の中での量子力学となり、ミクロの世界の法則としてハイゼンベルグとシュレヂンガーにより完成を見る。この相対論化はすぐにハイゼンベルグとパウリの場の理論として成し遂げられるが、高次補正は発散を含みそれをどう処理して良いか分からず、混乱を極めた。 60年代は各大家に一人一学説のオンパレードであった。これが1970年代初頭に統一理論、標準理論に収斂していく。この辺りの様子を、研究者の行動習性とともに語り、2010年代を考察してみたい。