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東京大学無錫代表所/国際産学無錫研究センター(仮称)の開設記者発表

東京大学無錫代表所/国際産学無錫研究センター(仮称)の開設

報道関係者各位

「東京大学無錫代表所/国際産学無錫研究センター(仮称)の開設」

発表概要:
  東京大学大学院工学系研究科は、中国無錫(むしゃく)市に2005年より設置している無錫代表所に日中の大学、民間企業による産学連携を推進するための研究センター(仮称:東京大学無錫代表所国際産学無錫研究センター)を開設いたします。具体的な運営は、東大と共同研究契約を締結しているNPO(*註1)、民間企業および中国の大学と共同で行われる予定で、当面、MEMS(*註2)や鉛フリーはんだ(*註3)などに関する研究を行うことになっています。国内の大学が特定の機関と連携して活動することは以前から行われていますが、独自の拠点を海外に持ち、具体的な産学連携を行う例としては、始めてのケースといえます。その開所式が3月22日(月)中国無錫市にて行われる予定です。

発表内容:
  東京大学工学系研究科無錫代表所(中国名称:日本国東京大学無錫代表処)、登記日:2005年11月4日(現在延長申請中)は、従来の情報交換・収集のみならず、中国の大学や日中の民間企業との共同研究や具体的な交流のための拠点とすべく、このたび、同所事務室の移転と研究センター(仮称:東京大学無錫代表所国際産学無錫研究センター)の設置を行い、その開所式を3月22日(月)中国無錫市にて行います。

 無錫市は、中国のIT産業育成の中核と目されている都市であり、2009年温家宝首相、国家発展改革委員会からセンサーネットワーク産業基地を建設する方針が打ち出されるなどIT技術集積が進んでいます。無錫市も、中国科学院、中国大学と共同で研究センターの設立をすすめ、関連企業を誘致している中で、同市の協力のもと、本センターの設立に至ったものです。
 同センターは、太湖に近く、無錫の新駅や無錫空港から数キロの交通の便のよい無錫新区政府のソフトウエアパーク内に位置しています。約200平米、学生の居室、教員、研究員の居室、会議室などで構成され、またTVシステムも完備しており、日中の大学教員、研究者、学生の交流の場として活用されることが期待されています。 同センターは、50平米の通常実験室、150平米のクラス1000(クリーンルームの清浄度の度合い)のクリーンルームから構成されており、各種共同研究が実施できる体制を提供しています。現在は、日本高純度化学株式会社やミナミ株式会社など日系数社(*註4)との共同研究の立ち上げ準備をしています。


注意事項:
3月22日までは、下記の非公式サイトに新オフィスの概要を掲載します。
http://www.su.t.u-tokyo.ac.jp/~wuxi/index.html
その後、東京大学の公式ホームページへ移行します。
http://www.cn.t.u-tokyo.ac.jp

*註1 特定非営利活動法人エコデザイン推進機構(代表理事 小澁弘明)
     http://www.ecodenet.com/
*註2 MEMS (Micro Electro Mechanical System)
     半導体や微小な機械部品、光部品などを集積した微小な素子やその加工技術のこと。微小なセンサーなどへ適用されている。
*註3 鉛フリーはんだ
     電子回路などの基板に使われるはんだは、本来、鉛と錫の合金であるが、鉛は人体に有害であり、廃棄物として環境にも悪影響を与える懸念があるとして、国際的に規制されている。その鉛を含まないはんだが、鉛フリーはんだであり、日本では率先して電子機器への導入が進んでいる。
*註4 1)日本高純度化学株式会社 http://www.netjpc.com/
     2)ミナミ株式会社 http://www.ho-minami.co.jp/

問い合わせ先:
東京大学大学院工学系研究科 精密機械工学専攻 須賀唯知 教授

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