東大と三菱自動車、次世代蓄電池開発に向けた社会連携講座の設置および公開シンポジウム開催のお知らせ記者発表

東大と三菱自動車、次世代蓄電池開発に向けた社会連携講座の設置および公開シンポジウム開催のお知らせ |
報道関係者各位
東大と三菱自動車、次世代蓄電池開発に向けた社会連携講座の設置および
公開シンポジウム開催のお知らせ
持続可能な低炭素社会の実現に向けて、化石燃料の約2割を消費する運輸部門における技術的対策は急務である。特に車両の電動化への社会的要請は増大しており、その心臓部を担う蓄電技術の飛躍的進歩とこれを担う高度な人材の育成が求められている。このような背景を受けて、東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻では、三菱自動車工業(株)との共同研究費を原資に「先進電池材料技術社会連携講座」を2010年1月付で設置した。
専攻専任の山田淳夫教授が特任教授を兼務するほか、産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門エネルギー界面技術研究グループ長の周豪慎氏を特任教授に、佐々木一哉氏を特任准教授にそれぞれ採用し、リチウムイオン電池の限界性能の追究と革新的な新蓄電デバイスの開発を平行して行う。さらに、ナノ材料科学、化学工学、燃料電池、触媒化学、計算科学等を専門とする教授・准教授陣が参画し、機能材料技術開発に向けた多角的な取り組みと柔軟な人材教育が可能な体制とした。
車載用途においては、過酷な使用環境に対応する安全性や、材料の大量合成・大量使用に関わる環境負荷、生産性、コスト、元素戦略、リサイクル性などの観点からも総合的な配慮が必要になる。これらのマクロな問題にも取り組み、分子から地球までを俯瞰することを標榜する化学システム工学専攻の総力を結集することで、現実性を冷静に見据えながらも高度な蓄電技術の提示を目指す。同時に、将来の当該分野を担うことのできる広い視野と高度な専門性を併せ持つ人材を育成する。
4/19(月)13:00より、本郷キャンパス山上会館にて、公開シンポジウムを行う。(添付プログラム参照)
つきましては、本件について記事掲載および当日の取材等を是非お願いいたしたく、ご案内申し上げます。
問い合わせ先:
・社会連携講座の内容について
東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学専攻
教授 山田 淳夫
・公開シンポジウムの参加申込先
東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学専攻 山田研究室
TEL: 03-5841-7295, FAX: 03-5841-7488
E-mail: n_sanpei@chemsys.t.u-tokyo.ac.jp
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