試験管内で培養された指!?~最先端技術と芸術の融合~研究成果

東京大学生産技術研究所 プレスリリース
1.発表日時: 2010年 5月 2日(日)、3日(月) 11:00-20:00
SICF11(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)にて作品を展示します。
*SICF11についてはこちら
2.発表場所: 東京都港区南青山5-6-23 スパイラルホール3F アクセスマップはこちら
*入場の際は、入場料(1日券700円)が発生いたします。
3.発表タイトル:
試験管内で培養された指!?~最先端技術と芸術の融合~
4.発 表 者: 東京大学生産技術研究所 竹内昌治(准教授)、津田行子(特任助教)、
鶴巻風(造形作家) *クリエーター名:Biohybrid Art Lab × FU TSURUMAKI
5.発表概要:
東京大学生産技術研究所の研究グループはバイオアーティストと共同で、ビーズ状に加工した細胞を人間の指を模った鋳型で培養し、写真のような指型の組織を形成することに成功した。2日から開催する多様なジャンルのクリエータが作品を競い合う SICF (スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)に出展される。
生体組織の立体構造形成は再生医療の分野で盛んに研究されているが、「生命が宿る造形」として芸術的な観点からも注目されている。そこで、研究グループでは、バイオアーティストと共同で「指」を試作した。グループが以前開発した、細胞をビーズ状に形成する技術を使い、人の指を模った鋳型に導入し培養した。約24時間後に取り出すと,細胞同士が接着し、一体化された「指」ができた。本培養技術はセンチメータサイズの組織形成を高速に行う技術として注目されているが、実際に、試作品のような大型の組織を形成したのは初めて。
6.お問合せ:
テレビカメラなど大掛かりな取材が発生する場合は、事前にSICF11事務局(03-3498-1171)へご連絡ください。
竹内昌治(たけうち しょうじ)准教授
東京大学生産技術研究所 〒153-8505 目黒区駒場4-6-1
7.添付資料