PRESS RELEASES

印刷

記者会見「超分子ナノキャリアによる見えるドラッグデリバリー: 単一プラットフォームを用いた膵臓がんの診断と治療」研究成果

記者会見「超分子ナノキャリアによる見えるドラッグデリバリー: 単一プラットフォームを用いた膵臓がんの診断と治療」

東京大学大学院工学系研究科 記者会見

1.会見日時: 平成22年9月8日(水) 14:00 ~ 15:00 
 
2.会見場所: 東京大学浅野キャンパス 武田先端知ビル2階204
東京都文京区弥生 2-11-16
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_16_j.html

3.発表タイトル:「超分子ナノキャリアによる見えるドラッグデリバリー:
単一プラットフォームを用いた膵臓がんの診断と治療」

4.発表者: 西山 伸宏(東京大学大学院医学系研究科臨床医工学部門 准教授)

5.発表概要: 
 東京大学は滋賀医科大学と放射線医学総合研究所と共同で、現在臨床治験中の抗がん剤内包高分子ミセル*1にMRI造影剤を搭載することによって、そのがんへの集積から治療効果までをイメージングにより追跡することができる新しい診断-治療機能一体型のDDS*2(「見えるDDS」)の開発に成功した。これは、昨年度より始まった最先端研究開発支援プログラム*3「ナノバイオテクノロジーが先導する診断・治療イノベーション(中心研究者:片岡一則教授、東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻生体機能材料学講座、東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター臨床医工学部門)」の一環である。本研究では、早期発見が困難であり最も死亡率が高いことで知られる難治性の膵臓がんに対して、高分子ミセルの集積によるがん組織のMRイメージングが可能であり、高分子ミセルが膵臓がんに対して優れた薬効を示すことをMRIにより確認することができた。本システムを利用すれば、がん治療を薬物の患部への到達を確認しながら行うことができ、さらに治療効果をリアルタイムで追跡できるようになるものと考えられ、「手遅れのない」確実ながん治療の実現が期待される。

※詳細はリリース文書をご覧下さい。

アクセス・キャンパスマップ
閉じる
柏キャンパス
閉じる
本郷キャンパス
閉じる
駒場キャンパス
閉じる