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記者会見「活動電位は軸索の伝導中に制御される」研究成果

記者会見「活動電位は軸索の伝導中に制御される」

記者会見
活動電位は軸索の伝導中に制御される
東京大学・大学院薬学系研究科・薬品作用学教室
佐々木拓哉、松木則夫、池谷裕二(責任著者)

日 時: 平成23年2月2日(水) 午後2時~午後3時
場 所: 東京大学本郷キャンパス薬学系総合研究棟10階会議室(文京区本郷7-3-1)
発表者: 池谷裕二(東京大学 大学院薬学系研究科 薬品作用学教室 准教授)

発見の大意
 脳の中の情報は「1.活動電位による神経伝導」と「2.化学物質によるシナプス伝達」によって伝えられます。今回、私たちは、これまでの通説と異なり、前者1である「伝導中の活動電位」がアナログ的に変調されることを見いだしました。
現在の教科書的な理解では、神経細胞はアナログ入力(シナプス伝達)をデジタル出力(活動電位)する「アナログ→デジタル変換素子」となります。つまり、軸索起始部で発生した活動電位は、その後、減衰することなく軸索の終末まで均一に伝播し、シナプス出力されます。この原理は「all-or-noneの法則(悉無則)」と呼ばれ、広く知られている基本則です。ところが、こうした古典的な構図に反し、今回我々は、「活動電位が軸索伝導中に変形されうる」こと、そして、「その変形によってシナプス出力がアナログ的に調節され」、「この調節におそらくアストログリア細胞が関わる」という驚くべき現象を見いだしました。



※詳細はリリース文書をご覧下さい

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