東京大学生産技術研究所、「次世代育成オフィス」を設置－産業界と連携して、最先端科学技術を学校教育へ－記者発表

平成23年5月31日
東京大学生産技術研究所

1．発表者：
東京大学生産技術研究所　大島　まり（教授）

2．発表概要：
東京大学生産技術研究所（略して東大生研）は、産学が共同して青少年の科学技術に対する興味・関心の喚起・向上を図り、組織的・継続的なアウトリーチ活動等を企画し支援していく次世代育成オフィスを6月1日に設置致します。

若い人の理科離れが問題になっていますが、現在、その影響が製造業をはじめとする産業界において理工系人材の不足という形で現れつつあります。一方、小学校から学年が上がるに従い、子どもたちの理科や数学に対する興味、関心が低下していることが報告されています。東日本大震災後、将来の産業を担う次世代の人材育成の重要性が高まっているなか、若い人が科学技術の持つ社会的な役割や意義を理解しつつ、科学技術に対する興味や関心を喚起するような新たな取組みが必要と考えられます。

東大生研では、工学の全分野にわたった包括的、かつ分野を横断する学際的な最先端研究が行われており、長年にわたり多様な産業分野において多くの企業と産学連携を推進してきました。また、1997年よりSNG (Scientists for the Next Generation) 活動を中心として、中学生や高校生を対象にキャンパス公開や出張授業などのアウトリーチ活動を行ってきました。次世代育成オフィスは、これらの生研の特長を生かし、製造業をはじめとする産業界と連携しながら、最先端研究と社会を結びつける普及活動を初等・中等教育において新しく展開していきます。

3．問い合わせ先：
生産技術研究所　総務課研究総務チーム係長　伊藤　晃

詳しくは、記者発表資料をご覧ください。