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千葉県柏市においてコミュニティ植物医師養成プログラムを開始記者発表

「千葉県柏市においてコミュニティ植物医師養成プログラムを開始」

平成23年6月13日
東京大学大学院農学生命科学研究所

1.発表者:
難波成任(東京大学 大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 教授)

2.発表概要:
東京大学は、千葉県柏市において同市民を対象に、植物病の診断・治療・予防の地域における担い手となる「コミュニティ植物医師」を養成するための取組を国内で初めて試みます。食料生産性の向上、農業の低炭素化、緑を介した健康で快適な国民生活の実現のためには、農地・緑地の現場で働く従事者の努力だけではなく、生産者と消費者の間に立って相互理解を促進する専門家のみならず一般社会人の人材も必要であり、この取組は特に一般社会人の人材養成を目指すものです。

このため、今月(2011年6月)より、柏市民を対象に、植物病の診断等に関する知識・技能の習得を目的とする講座「コミュニティ植物医師養成プログラム」を順次開講いたします。プログラム開講に先立ち、その趣旨及び内容に関する市民向け説明会を開催する予定で、すでに申込は締め切りましたが、予想を上回る1,000人以上の申込があったため、急きょ説明会とプログラム実施の回数をそれぞれ増やす事になりました。

3.発表内容:
「コミュニティ植物医師」養成に向けた取組の開始にあたり、6月13日(月)及び6月17日(金)に、柏市民を対象に「コミュニティ植物医師養成プログラム」の趣旨及び内容に関する説明会(無料)を柏市内で行います。この説明会には、当初の予想を大幅に上回る1,000人以上の方々から申込をいただきました(※申込は締め切りました)。

本年度の「コミュニティ植物医師養成プログラム」(無料)は、上記説明会に参加した柏市民の中から希望者を対象に順次実施の予定です。このプログラムでは、植物病の基礎的知識とその診断テクニックを習得することを目的に講義ならびに実習を行う予定です。また、受講者には、講習後、講義で学んだことや実習を通じた診断体験をもとに発表を行っていただく予定です。このプログラムは本年度中に数回程度実施する予定です。このプログラムを通じ、市民の中から「コミュニティ植物医師」が多数誕生し、環境保全や地域の活性化に貢献すること、また、さらなる技能の研鑽を経て柏市における農地や市民農園、緑地などの現場で活躍することが期待されます。

なお、「コミュニティ植物医師」の養成に関する今般の取組は、東京大学が中核となって柏市で進めている、新たな地域社会のモデルづくりに向けた実証事業「明るい低炭素社会の実現に向けた都市変革プログラム」(実施予定期間は平成22~26年度、科学技術戦略推進事業)の一環として実施するものです。

4.問い合わせ先:
東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 植物医科学研究室
教授 難波成任

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