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共同記者会見 東京大学生産技術研究所・計算科学振興財団 「京コンピュータの産業利用シミュレーションソフトウェアの利用拠点発足」記者発表

共同記者会見
東京大学生産技術研究所・計算科学振興財団
「京コンピュータの産業利用シミュレーションソフトウェアの利用拠点発足」

平成23年9月7日

東京大学生産技術研究所
計算科学振興財団

このほど、東京大学が産業界に不可欠な生産技術の研究を行う拠点として設置している東京大学生産技術研究所に附属する革新的シミュレーション研究センター(※1、CISS)と、産業界のスパコン利用を促進する財団法人計算科学振興財団(※2、FOCUS)では、京速(けいそく)コンピュータ『京(けい)』の産業利用シミュレーションソフトウェアの利用拠点を発足させます。つきましては、下記のとおり報道関係者の方をお招きし、同拠点の概要について具体的にご説明をさせていただきたく存じます。ご多忙のこととは思いますが、ご来場いただきますようご案内申し上げます。

なお、当日、記者会見場と同じ建物で、『高度計算科学研究支援センター開設記念シンポジウム~産業活用世界一への挑戦』が開催されており、記者会見の発表者である加藤教授の講演も予定されていますので、あわせて取材いただきますようご案内いたします。

1 発表日時   平成23年9月7日(水) 12:30~13:00

2 会場   高度計算科学研究支援センター セミナー室
           (神戸市中央区港島南町7-1-28 計算科学センタービル2階)

3 発表者
東京大学生産技術研究所革新的シミュレーション研究センター 加藤 千幸(センター長・教授)
財団法人計算科学振興財団 安井  宏 (専務理事)

4 協力   富士通株式会社、株式会社ヴァイナス、みずほ情報総研株式会社

5 発表概要
今年6月に世界最速を獲得した京速コンピュータ「京」を産業界が最大限に活用するためには、京コンピュータ用にチューンアップされた先端的なソフトウェア群をいかに産業界に普及させていくかがカギになっています。CISSとFOCUSでは、富士通株式会社やソフトウェア普及事業者の協力を得つつ、そのための利用促進拠点を発足させ、各種の利用支援の取り組みをスタートさせます。会見では、ソフトウェアのデモ映像も交えながら、以下の施策について詳しくご説明いたします。また、拠点発足を記念して看板掛けも執り行います。

・京で利用可能、かつ、ものづくり分野全体をカバーする先端的シミュレーションソフトウェア(※3)のラインナップを産業界専用スパコン「FOCUSスパコン」(※4)に整備し、産業界への共用を促進(トライアルや公募型研究では無料利用も可能)

・ソフトウェア普及事業者との連携によるソフトウェアの利用支援サービスを提供 (計画中)

・ソフトウェア普及事業者によるソフトウェア利用講習会を定期的に開催

・これらの活動を牽引するためのソフトウェアの提供・技術支援拠点として、『東京大学生産技術研究所革新的シミュレーション研究センター神戸拠点』を高度計算科学研究支援センター(※5)内に設置

<用語解説>
【※1 東京大学生産技術研究所革新的シミュレーション研究センター】
世界をリードする先端的シミュレーションソフトウェアの研究開発、研究開発成果の社会への普及、シミュレーションソフトウェアを開発・利活用できる人材育成のための教育基盤の強化、を目的として平成
20年1月に東京大学生産技術研究所の附属の教育・研究施設として設立されました。21世紀に必要とされている先端的・実用的な計算科学シミュレーションソフトウェアを研究開発するために、産業界のニーズを取り込みながら、学内外の多くの研究機関と連携して開発を進めています。

【※2 財団法人計算科学振興財団】
京速コンピュータ『京』を活用した研究開発や産業利用を推進するとともに、広く普及活動を行うことにより、計算科学分野の振興と産業経済の発展に寄与することを目指して、産学官の連携により、平成20年1月に設立されました。平成23年4月に、活動拠点の高度計算科学研究支援センターを開設し、ここを拠点にスーパーコンピュータの産業利用の促進活動などを本格的に展開しています。
   所在地:神戸市中央区港島南町7-1-28 計算科学センタービル1階

【※3 先端的シミュレーションソフトウェアのラインナップ】
文部科学省の国プロ等(革新的シミュレーションソフトウェアの研究開発、イノベーション基盤シミュレーションソフトウェアの研究開発等)で開発された(あるいは開発中の)シミュレーションソフトウェアや、「HPCI戦略プログラム 分野4 次世代ものづくり」 先導的研究開発課題で利用(あるいは開発)される広範のものづくりに有用なシミュレーションソフトウェア。

【※4 FOCUSスパコン】
計算科学振興財団が運用する産業界向けに整備されたスーパーコンピュータシステム。企業が単独で整備するのが困難な大規模システムを産業界に共用することで、高並列計算・高並行計算のトライアルをはじめ、研究開発力の強化や製造プロセスの効率化・コストダウンにつながる様々なスパコン活用を支援しています。
(総演算性能:22テラフロップス。総メモリ:10テラバイト。総ローカルストレージ:104テラバイト)

【※5 高度計算科学研究支援センター】
スーパーコンピュータ利用による企業の技術高度化拠点として、平成23年4月にオープン。産業界専用のエントリースパコン「FOCUSスパコン」をはじめ、同スパコンの利用端末PCを備えた貸研究室や、実践的なアプリ講習会に利用できる実習室など、産業界のスパコン利用を支援する多彩な機能を備えています。

≪関連WEBサイト≫
●東京大学生産技術研究所革新的シミュレーション研究センター(CISS)
http://www.ciss.iis.u-tokyo.ac.jp/

●計算科学振興財団(FOCUS)
http://www.j-focus.or.jp/

●FOCUSスパコン利用手続き等
http://www.j-focus.or.jp/spacon/focus_spacon.html

●FOCUSスパコン共用開始のお知らせ(計算科学振興財団)
http://www.j-focus.or.jp/info/pdf/20110329_press.pdf

●FOCUSスパコン導入のお知らせ(富士通株式会社)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2011/03/29.html

6 問い合わせ先
東京大学生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センター 
「分野4 次世代ものづくり」事務局  皆川 廣司

計算科学振興財団 総務課長  小林 拓哉

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