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東大グリーンICTプロジェクト代表の江崎教授 がIEEE標準化協会から表彰 ― IEEE1888標準化への貢献を評価―記者発表

東大グリーンICTプロジェクト代表の江崎教授 がIEEE標準化協会から表彰
― IEEE1888標準化への貢献を評価―

平成23年9月28日

国立大学法人 東京大学
東大グリーンICTプロジェクト

国立大学法人東京大学(総長:濱田 純一、以下、東京大学)の東大グリーンICTプロジェクト(※1)(以下、GUTP)の代表 江崎 浩 教授は、27日に北京で開催されたIEEE1888会合において、標準化活動への貢献が認められ、IEEE Standards Association (IEEE標準化協会、以下、IEEE-SA) に表彰されました(図1)。

 IEEE 1888が規格化しているUbiquitous Green Community Control Network (UGCCNet) は、インターネットを活用した電力やビル設備等の監視制御を可能にする、次世代型の通信規格です。この標準化プロジェクトは、2008年に北京インターネット協会(以下、BII)を中心とするグループで始まり、GUTPは2010年に加盟しました。その後、長年にわたるこの分野の研究成果を織り込む形で、標準化は急速に進展し、IEEE-SAでの承認投票プロセスを経て、今年2月に正式な規格として承認されていました。
  表彰状には、英語で「感謝状:IEEE-SAは、江崎浩がIEEE1888の標準化に著しい貢献したことを認める」と書いてあります(図2)。今回の表彰では、北京インターネット研究所所長 劉東氏や、清華大学の牛教授などにも贈呈されました。

 IEEE1888標準化の成果は、その後の震災に関わる電力不足においても、東京大学などでの節電対策で、大きな功績を残しました(※2)。IEEE1888の開発は、現在まさに進行中であり、今回の受賞は、今後のさらなる開発に弾みをつけるものであります。

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図1: IEEE1888授賞式の写真(右が江崎浩教授、左が北京インターネット研究所所長 劉東氏)

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図2: 江崎浩教授が受賞した IEEE-SAからの表彰状

(*1) 東大グリーンICTプロジェクト(代表:江崎浩,http://www.gutp.jp/
国立大学法人東京大学(総長:濱田 純一、以下東京大学)が、2008年6月9日に大学院情報理工学系研究科の江崎浩教授を代表として、IPv6 普及・高度化推進協議会と協力して発足させたグリーン東大工学部プロジェクトを、2010年4月1日に全学の活動として再組織した。
東京大学本郷地区の工学部新2号館(2005年竣工 地上12階 総合研究教育棟)をモデル的な舞台として、個別に運用管理されていた施設の設備制御管理システムを相互接続し、投入・配送・消費エネルギーの状況を収集・可視化し、ITによる省エネとIT環境自体の省エネの両立を実証する。設立発起人(詳細は、「発起人・組織リスト: http://www.gutp.jp/members/」を参照)を中心に、技術規格標準化関連団体、建設会社、建設設計事務所、ハードウエア・ソフトウエアベンダー、インテグレーター、通信事業者などファシリティーの企画・設計・構築・運用に関連する関連組織からの参加の下、データ取得方法・表現形式などの標準化やファシリティーの運用管理効率の向上などをはじめとして、省エネ実現のモデルケース確立などに取り組んでいる。

(*2) 東大グリーンICTプロジェクト(GUTP)の活動の概要「スマートグリッド向け新プロトコル: IEEE1888」
http://r.impressrd.jp/iil/GUTP2011

<本件に関するお問い合わせ先>
東大グリーンICTプロジェクト発起人代表
(旧名:グリーン東大工学部プロジェクト発起人代表)
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 江崎 浩

東大グリーンICTプロジェクト事務局
(旧名:グリーン東大工学部プロジェクト事務局)
〒101-8141 東京都千代田区永田町2-10-3
株式会社三菱総合研究所
担当:中村 秀治・吉田 薫・橋田理恵

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