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東大グリーンICTプロジェクト、IEEE1888ソフトウェア開発キットを公開 ― グリーンICT事業の開発を促進―記者発表

東大グリーンICTプロジェクト、IEEE1888ソフトウェア開発キットを公開
― グリーンICT事業の開発を促進―

平成23年10月6日

国立大学法人 東京大学
東大グリーンICTプロジェクト

 国立大学法人東京大学(総長:濱田 純一、以下、東京大学)の東大グリーンICTプロジェクト(*1)(代表:江崎 浩、以下、GUTP)は、7日からホームページ(http://gutp.jp/)にて、IEEE1888ソフトウェア開発キット(以下、SDK)の公開に踏み切ります。

 IEEE1888は、インターネットを活用した電力やビル設備等の遠隔監視制御を可能にする、次世代型の通信規格で、広域エネルギー管理事業(スマートグリッドなどのグリーンICT事業)で、利用されてきております(*2)。これまでは、規格仕様書やGUTPが開発した参照ソフトウェアなどを基に、IEEE1888機器の開発が各社で行われておりましたが、このたび、そのソフトウェア開発に必要なセットをSDKとして一般に公開することになりました。

 SDKは、環境設定が整った仮想マシンイメージとして配布され、GUTPのWebからダウンロードできるようになります。同梱されているセットアップ・マニュアルや、プログラミング・マニュアルなどを参照することで、自ら機器の開発を進めることが可能になっています(図1、2)。 
IEEE1888機器の開発に、本SDKを利用すると、独自に仕様書のみから開発を進める場合と比べ、開発速度を向上させることができます。また、常に接続性を検証しながら開発を進められるため、規格への準拠性が高い機器に仕上がります。
  SDKは、9月初頭からGUTPおよびIEEE1888関係者間で共有されていました。これまでに東京と北京にて、技術者向け講習会が盛況に開催されております。次回講習会は、一般の技術者向けに、10月下旬から11月中旬の間での開催を予定しています。

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図1: SDKの構成図:「仮想マシン+ドキュメント」の形態で配布される

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図2: SDKを利用してIEEE1888機器やソフトウェアを開発する

(*1) 東大グリーンICTプロジェクト(代表:江崎浩,http://www.gutp.jp/
国立大学法人東京大学(総長:濱田 純一、以下東京大学)が、2008年6月9日に大学院情報理工学系研究科の江崎浩教授を代表として、IPv6 普及・高度化推進協議会と協力して発足させたグリーン東大工学部プロジェクトを、2010年4月1日に全学の活動として再組織した。
東京大学本郷地区の工学部新2号館(2005年竣工 地上12階 総合研究教育棟)をモデル的な舞台として、個別に運用管理されていた施設の設備制御管理システムを相互接続し、投入・配送・消費エネルギーの状況を収集・可視化し、ITによる省エネとIT環境自体の省エネの両立を実証する。設立発起人(詳細は、「発起人・組織リスト: http://www.gutp.jp/members/」を参照)を中心に、技術規格標準化関連団体、建設会社、建設設計事務所、ハードウエア・ソフトウエアベンダー、インテグレーター、通信事業者などファシリティーの企画・設計・構築・運用に関連する関連組織からの参加の下、データ取得方法・表現形式などの標準化やファシリティーの運用管理効率の向上などをはじめとして、省エネ実現のモデルケース確立などに取り組んでいる。

(*2) 東大グリーンICTプロジェクト(GUTP)の活動の概要「スマートグリッド向け新プロトコル: IEEE1888」
http://r.impressrd.jp/iil/GUTP2011

<本件に関するお問い合わせ先>
東大グリーンICTプロジェクト発起人代表
(旧名:グリーン東大工学部プロジェクト発起人代表)
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 江崎 浩

東大グリーンICTプロジェクト事務局
(旧名:グリーン東大工学部プロジェクト事務局)
〒101-8141 東京都千代田区永田町2-10-3
株式会社三菱総合研究所
担当:中村 秀治・吉田 薫・橋田理恵

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