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平成24年度東京大学大学院人文社会系研究科修士課程及び博士後期課程入学試験文化資源学研究専攻専門科目における出題ミスについて記者発表

平成24年度東京大学大学院人文社会系研究科修士課程及び博士後期課程入学試験
文化資源学研究専攻専門科目における出題ミスについて

平成24年1月27日
東京大学

 このたび、平成24年度の人文社会系研究科修士課程及び博士後期課程入学試験の文化資源学研究専攻の専門科目「文化資源学専攻共通問題」の一部に出題ミスがあることが判明いたしました。出題ミスが確認された経緯、出題の誤り及び本学の対応は次のとおりです。
 なお、この対応によって、第一次試験(筆記試験)の合格判定において、不利益を被る受験者がいないことを確認しています。

1.出題ミスの内容
平成24年1月21日(土)に実施した人文社会系研究科修士課程及び博士後期課程入学試験における第一次試験(筆記試験)文化資源学研究専攻の専門科目「文化資源学専攻共通問題」で出題した(2)のA群の項目に誤りがあった。

(正) 金沢市民芸術村

(誤) 金沢芸術村

【問題(2)の抜粋】
(2)つぎの10項目から5項目を選択し,それぞれを200字程度で説明しなさい。ただし,A,B,Cいずれの群からも,少なくとも1項目は選択し,選択した項目を明記した上で,解答しなさい。
A, 正倉院宝物,ユネスコ世界の記憶(memory of the world),金沢芸術村
B, YOSAKOIソーラン祭り,女形,パノラマ館
C, 人文主義,『説文解字』,紙背文書,識字率

2.出題ミスの発見の経緯
修士課程の募集人員は、11名、出願者は39名、当該専門科目の受験者は30名、問題(2)のA群の当該項目選択者は12名。
博士後期課程の募集人員は、6名、出願者は5名、当該専門科目の受験者は5名、問題(2)のA群の当該項目選択者は2名。
第一次試験の専門科目試験採点作業中に、出題者の一人が正式名称でないことを発見した。

3.採点方法及び受験者への周知について
5つの小問項目のなかの1つに「金沢芸術村」を選択した受験者については、「金沢芸術村」の小項目の解答は採点せず、他の4つの項目に対する解答の得点の合計に4分の5を乗じたものを,「文化資源学専攻共通問題(2)」の得点とした。
当該専門科目「文化資源学専攻共通問題」の受験者全員(35名)に対し、出題ミスの内容及び対処についての通知文書を1月25日(水)に速達で郵送した。

4.出題ミスの起こった原因とチェック体制について
研究科では、出題責任者及び複数の出題者により試験問題の作成及び確認を行い、その後、初校、再校の2回のチェックを行うとともに、試験前日に1回の最終チェック、計4回のチェックを行っている。さらに、当日の試験開始後の試験時間中にも、出題責任者が問題のチェックをしている。
出題および校正でのチェックが、結果的に不十分であった。とりわけ固有名称について、通称として専門家の間で用いられている用語と正式名称との違いについて、事前のチェックが不十分であった。

5.今後の対応
今後、入学試験問題の出題に当たっては、このようなことのないよう、各担当教員に厳しく周知徹底し、再発防止に努めたい。

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