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大学院医学系研究科 岩坪 威 教授 米国神経学会より「ポタムキン賞」を受賞記者発表

大学院医学系研究科 岩坪 威 教授 米国神経学会より「ポタムキン賞」を受賞

平成24年2月22日

東京大学大学院医学系研究科


1. 受賞者: 岩坪 威(いわつぼ たけし)
(東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻神経病理学専攻講座 教授) 20120222_01

2.受賞のポイント: 
米国神経学会「ポタムキン賞(Potamkin Prize)」の2012年の受賞者に、岩坪威・東京大学大学院医学系研究科教授(神経病理学)が選ばれました。受賞理由は、認知症研究に対する貢献、特にアルツハイマー病の原因タンパク質であるβアミロイドの形成機構を明らかにしたこと、またJ-ADNI研究を通じ、アルツハイマー病治療薬の臨床試験に有用な画像・バイオマーカー指標の確立を推進したことが評価されたことです。

3.受賞概要:
岩坪教授は、アルツハイマー病の原因となるβアミロイドが脳内で形成されるメカニズムを、様々な研究方法を駆使して解明しました。また、抗アミロイド薬などのアルツハイマー病根本治療薬の臨床治験に必須となる、脳画像、バイオマーカー、臨床指標などの評価基準を制定しようとするJ-ADNI (Japanese Alzheimer’s Disease Neuroimaging Initiative)研究を主導したことも高く評価されました。
ポタムキン賞は、認知症研究に大きな業績を挙げた研究者を顕彰する目的で、米国のポタムキン家の篤志により米国神経学会が1988年に創設した国際賞です。過去に本賞を受賞した54名の研究者には、ノーベル賞を受賞したStanley Prusinerらが含まれ、日本人の受賞者は1995年の井原康夫博士(東京大学名誉教授)以来2人目です。
米国神経学会(American Academy of Neurology)は、25000名以上の臨床神経学者、神経科学者から構成され、神経疾患の研究と治療を目的とする世界最大の学会です。贈呈式は2012年4月24日、第64回米国神経学会(米国ニューオーリンズ市)において行われます。
岩坪教授は1984年東京大学医学部卒業、1986年東京大学神経内科入局、1998年東京大学大学院薬学系研究科教授を経て、2007年現職に就任、2011年からは東京大学医学部附属病院 早期・探索開発推進室長を兼務しています。
(参考)米国神経学会のプレスサイト:http://www.aan.com/go/pressroom

4.問い合わせ先
  東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻神経病理学専攻講座 教授 岩坪 威 

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