PRESS RELEASES

印刷

GoNERI最終シンポジウム― これからの原子力工学 ― 開催のお知らせ記者発表

GoNERI最終シンポジウム ― これからの原子力工学 ― 開催のお知らせ

平成24年3月6日

東京大学大学院工学系研究科


平素は、東京大学大学院工学系研究科の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

東京大学では、2007年度よりグローバルCOEプログラム「世界を先導する原子力教育研究イニシアチブ(GoNERI)」を発足させ、社会と原子力利用とのかかわりにおいて、従来の原子力工学の枠組みのみでは解決できない多くの課題が生じていることを認識し、この問題を乗り越えられる原子力教育研究の姿を具現化すべく、取り組んで来ました。原子力工学は本来的に文理をまたぐ学際複合領域であるとの認識のもと、自然科学分野の確かな基礎学力、社会的諸課題を適確かつ深く洞察できる社会リテラシー、それらを統合した工学実践を行える第一級の研究能力を体系的に教育し、原子力に関わる諸課題について、様々な社会的文脈に即した解決の道筋を示し、世界をリードする人材の育成を目指してきました。

ところが、活動の総括となる最終年度を迎えようとしていた矢先、東京電力福島第一原子力発電所事故に直面しました。事故の直後から現在に至るまで、プログラム関係者はそれぞれが持てる全力を投入してきたと自負していますが、一方で事故そのものとその後の一連の経緯の中での原子力工学とそれを担う研究者に対する社会のまなざしについては、厳しい認識を持っています。

昨年11月に開催したGoNERIシンポジウム「東京電力福島第一原子力発電所事故を踏まえ原子力教育研究を再考する」では、当拠点のこれまでの活動に対する自己省察を行い、今後の教育研究に求められるものを外部の専門家や一般参加者の方々も交えて議論し、多くの示唆を得ました。今回は、プログラム終了を前に、技術と社会の関係に造詣が深い異分野の専門家を招いた公開のシンポジウムを行い、今後の社会において原子力工学が果たすべき責任や役割について自己認識を新たにし、プログラム終了後の原子力教育研究のあり方を世に問いたいと考えています。

つきましては、本件について記事掲載およびイベント当日の取材等を是非お願いいたしたく、ご案内申し上げます。

日時: 2012年3月15日(木) 9:30-17:40
場所:  東京大学本郷キャンパス浅野地区 武田先端知ビル5階 武田ホール
使用言語:日英同時通訳付き
プログラム
  09:30-11:50 成果報告と課題提起「これからの原子力工学」
          田中 知、岡本孝司、久野祐輔、神里達博、笠原直人(東京大学)
  13:20-14:20 特別講演「歴史学から見た20世紀の科学技術(仮題)」
          中島 秀人教授 (東京工業大学)
  14:20-15:20 特別講演「科学技術社会論から見たこれからの原子力工学(仮題)」
          Prof. Cathryn Carson(カリフォルニア大学バークレー校)
  15:40-17:30 パネルディスカッション
         「これからの原子力工学:社会の中で果たすべき責任と役割」
          寿楽浩太(東京大学) 、
          Prof. Joonhong Ahn(カリフォルニア大学バークレー校)、他
主催: 東京大学グローバルCOE「世界を先導する原子力教育研究イニシアチブ」
定員:200名
参加料:無料
参加方法:下記URLよりダウンロードした参加申込書に必要事項を記入し、メールまたはFAXで事前の参加登録が必要です。
http://www.n.t.u-tokyo.ac.jp/gcoe/jpn/research/domestic/index.html#33
※報道関係の方で当日お越し下さる場合は、事前に下記問合せ先にご連絡下さい。

※当グローバルCOEの活動は、以下のウェブサイトよりご参照いただけます。
http://www.n.t.u-tokyo.ac.jp/gcoe/index_j.html

(問い合わせ先)
東京大学グローバルCOE「世界を先導する原子力教育研究イニシアチブ」事務局

アクセス・キャンパスマップ
閉じる
柏キャンパス
閉じる
本郷キャンパス
閉じる
駒場キャンパス
閉じる