記者会見「EUJO-LIMMS:我が国初の欧州国際共同研究ラボの発足 ―EU-FP7プログラム／JSPS研究拠点形成事業(Core-to-Coreプログラム)―」記者発表

記者会見「EUJO-LIMMS:我が国初の欧州国際共同研究ラボの発足 ―EU-FP7プログラム／JSPS研究拠点形成事業(Core-to-Coreプログラム)― 」

平成24年5月31日

1. 発表日時:平成 24 年 5 月 31 日(木) 13:00～13:45（受付開始：12：30）

2. 発表場所：東京大学生産技術研究所D棟6F Dw601号室
〒153-8505 目黒区駒場4-6-1 駒場リサーチキャンパス
（http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/access/access.html）
　 ＊使用言語：日本語、逐次通訳付き
　 ＊記者発表に続き、同会場にて外部関係者を招き「キックオフセレモニー」が開催されま
す（14：00～16：00,　プログラム）。出席をご希望の場合は、受付にお知らせく
ださい（セレモニーの使用言語は英語です）。

3. 発表者:
東京大学生産技術研究所 藤井 輝夫　教授

4. 同席者（EUJO-LIMMS協力機関代表者）：
CNRS (国立科学研究センター)、フランス Guy Faure博士（CNRS東京事務所長）
EPFL (連邦工科大学ローザンヌ校)、スイス Jurgen Brugger教授
IMTEK（フライブルグ大学）、ドイツ Oliver Paul教授
VTT（技術研究所）、フィンランド Tommi Suni博士

5. 発表概要:
東京大学生産技術研究所は、2011年12月、我が国初の欧州委員会による国際共同研究ラボEUJO-LIMMSを同研究所内に正式に設置したが、このたび2012年5月31日に同研究所において発足記念イベントが開催されることとなった（キックオフセレモニー：プログラムはこちら）。EUJO-LIMMSは、東京大学生産技術研究所がフランスCNRSとマイクロ・ナノメカトロニクス分野の研究を行うことを目的として、1995年以来16年以上にわたって共同で設置・運営している日仏国際共同研究ラボLIMMS（Laboratory for Integrated Micro Mechatronic Systems）の活動実績に基づくものである。LIMMSでは、これまでに100名を超えるフランス人研究者を受け入れ、300 編以上の原著論文・国際会議論文において共同研究の成果を発表してきており、2004 年にフランスCNRSの正式な UMI (Unite Mixte Internationale)に昇格している。このようなLIMMSの活動実績に基づき、EUJO-LIMMSは、世界6カ国に配置される欧州第7次枠組みINCO-Labプログラムによる欧州国際共同ラボの一つに選定された。さらに、INCO-Labプログラムをマッチングファンドとして、日本学術振興会の研究拠点形成事業Core-to-Coreプログラムにも採択され、フランス以外の欧州3ヵ国の研究機関（スイス・EPFL, ドイツ・IMTEK, フィンランド・VTT）からも研究者を受け入れ、国際共同研究を推進する計画である。

研究や教育の国際化の一層の推進が求められる中、多くの国際化関連プログラムが企画・実施されているが、実際に多数の外国人研究員や大学院生が長期間（平均的には数ヶ月～4年程度）にわたって滞在し、日本人研究者や大学院生と実際に共同で研究に取り組む事例は数少ない。本EUJO-LIMMSプロジェクトでは、欧州のパートナー機関と共同で、主としてバイオ融合マイクロ・ナノメカトロニクスに関する研究を推進するとともに、ワークショップや国際スクールを通じて、当該分野における大学院生を含めた若手研究人材の育成を図っていく。

本記者会見では、以上に概要を述べたように、これまで進めてきた日本国内におけるフランスとの国際共同研究の枠組みに基づき、今般新たに発足した欧州国際共同研究ラボについて、その経緯と具体的な計画について発表する。

6. 事業規模等
・EU-FP7 INCO-Lab: 2,000,000ユーロ（4年間）
・日本学術振興会研究拠点形成事業Core-to-Coreプログラム：80,000千円（5年間、見込額）
・パートナー国・機関（※）
フランス・CNRS (Centre National de la Recherche Scientifique)
スイス・EPFL (Ecole Polytechnique de Federale de Lausanne)
ドイツ・IMTEK (Institut fur Mikrosystemtechnik, Albert-Ludwigs-Universitat Freiburg)
フィンランド・VTT（Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus Technical Research Center of
Finland）
※3年目を目処に新たなパートナーを追加する予定
・受け入れ予定人員
フランス：研究員4名（2年間）、博士研究員8名（2年間）
スイス：博士研究員1名（3年間）、博士課程学生1名（3年間）
ドイツ：博士研究員2名（2年間）
フィンランド：博士研究員4名（6ヶ月）

7. 問い合わせ先:
東京大学生産技術研究所
藤井 輝夫（教授）、ドミニクコラール（特任教授）

※セレモニーのプログラムはこちら