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東京大学とコーセラ(米国)が大規模公開オンライン講座(MOOC)配信に関する協定を締結記者発表

東京大学とコーセラ(米国)が大規模公開オンライン講座(MOOC)
配信に関する協定を締結

平成25年2月22日

このたび東京大学(総長 濱田純一、以下「東大」)は、コーセラ社(Coursera, 米国カリフォルニア州マウンテンビュー, CEO Andrew Ng, Daphne Koller、以下「コーセラ」)との間で大規模公開オンライン講座(MOOC)配信に関する協定を締結しました。
  大規模公開オンライン講座 (MOOC:Massive Open Online Course)は、オンラインで誰でも無償で利用できるコースを公開し、修了者に履修証を発行するサービスであり、ハーバード大学、スタンフォード大学、プリンストン大学など世界トップクラスの大学が相次いで参入し、急速に普及しています。
  東大は、国境を越え世界に最先端の知を届ける方法のひとつとして、コーセラのプラットフォームを利用して、大規模公開オンライン講座を配信する実証実験を行います。これは日本で初めての試みになります。2013年秋をめどに、英語による講義として、政策ビジョン研究センター安全保障研究ユニット長・大学院法学政治学研究科 教授 藤原帰一による「戦争と平和の条件(Conditions of War and Peace)」と、カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長・特任教授 村山斉による「ビッグバンからダークエネルギーまで(From the Big Bang to Dark Energy)」を配信します。この2コースをあわせ、世界各国から数万人の利用を予想しています。履修者の学習状況や成績の分布に関して研究するとともに、オンライン講座と対面授業を組み合わせる「反転授業 (Flipped Classroom)」についても試行的実践と評価を行います。

 今回の実証実験開始にあたり、東大の江川雅子 理事(広報担当)は「国境を越え多様な人々に学習機会を提供することは、グローバル化する社会における大学の重要な使命です。コーセラに参加し、世界中の人々に東京大学の知の蓄積を提供できることを大変喜ばしく思っています。本学は既に100ヶ国以上から留学生を受け入れていますが、オンライン講義では、日本に来られない学生にも本学ならではの研究・教育を幅広く紹介できます。東大の教育をより多くの人に届けることで、海外の学生を一層惹きつけ、国際化を更に推進する契機となることを期待しています。」とコメントしています。
さらに、東大での実際の取り組みを牽引することとなる吉見俊哉 副学長・教育企画室長は「東京大学の教員によるコースを世界中の皆様にお届けできることを非常にうれしく思います。東大では、これまでも『知の開放』プログラムの一環としてTodai OCWやiTunes Uにて講義資料を無償で公開してきましたが、今回のコーセラのプラットフォームを通じた教育的支援の開始により、一層世界中の学習者の皆様のお役に立てると確信しています。」と述べました。

 コーセラは、スタンフォード大学のアンドリュー・ネグ准教授とダフニー・コーラー教授によって2012年1月に設立されたソーシャルベンチャー企業で、世界中の学習者に最高クラスの大学のオンライン講座を無償で学べる機会を提供するための事業活動を展開しています。2012年4月のサービス開始以来、米国を中心に世界トップクラスの大学が相次いで参加しており、これまでに33大学が200以上の講座を公開し、登録者数は250万人以上にのぼります。今回、本学を含め、新たに29大学が参加を表明しました。
  コーセラ共同設立者のコーラー教授は「東京大学と協定を締結できたことは私たちにとって大変栄誉なことであり、参加を心から歓迎します。これから世界中に東京大学の優れた教育を提供できることをとても楽しみにしています」とコメントしています。

参考:本件に関するコーセラからのプレスリリース
http://www2.marketwire.com/mw/release_html_b1?release_id=988276

参考2:コーセラの東京大学ページ
https://www.coursera.org/todai

<お問い合わせ先>  
【MOOCに関するお問い合わせ】
東京大学大学院情報学環 准教授 山内 祐平

【本プレスリリースに関するお問い合わせ】
東京大学広報課

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