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学習に困難のある児童生徒の学びをサポートするため最新Windows 8タブレットなどのICT機器を無償で寄贈「DO-IT School」プロジェクト 実証研究参加教員・指導者を募集記者発表

学習に困難のある児童生徒の学びをサポートするため
最新Windows 8タブレットなどのICT機器を無償で寄贈
「DO-IT School」プロジェクト 実証研究参加教員・指導者を募集

平成25年4月18日

東京大学先端科学技術研究センター
日本マイクロソフト株式会社
株式会社エデュアス

東京大学先端科学技術研究センター(所長:西村 幸夫 、以下 東大先端研)、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表執行役 社長:樋口 泰行、以下日本マイクロソフト)、およびソフトバンクグループで教育事業を担う株式会社エデュアス(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 宏明、以下エデュアス)は、障がいや病気による困難を抱える若者を支援する「DO-IT Japan」の新プロジェクトとして、学習に困難のある児童生徒の学校での生活をICTでサポートする「DO-IT School」を開始します。3者は、特別支援教育におけるICT利活用の普及をめざしており、実証研究に協力いただける教員・指導者を募集します。

「DO-IT Japan」は、東大先端研中邑賢龍教授(人間支援工学)が会長を務める任意団体「DO-IT Japan」が主催する、障がいや病気による困難を抱える若者を支援するプログラムで、2007年にスタートしました。新プロジェクト「DO-IT School」では、①通常学級の各クラスに1名程度在籍するとされる読み書きに困難のある児童生徒1を Windows 8 タブレットなどの利活用によりサポートする<ディスレクシア プログラム>と、②肢体不自由などの理由により、通常の方法ではコンピューターの操作等に困難のある児童生徒の能動的活動や意思表出を、顔や手などのわずかな動きを感知してコンピューターに信号を送ることができるセンサー Kinect for Windows などを活用してサポートする<OAK プログラム>が実施されます。「DO-IT School」は、研究への参加を希望する教員・指導者を各プログラムそれぞれ10名ずつ募り、6月よりICT機器の無償寄贈と授業等における活用を開始します。各プログラムに採択された教員・指導者には、実践セミナー、中間報告への参加と、終了後(2014年4月)の実践報告書を提出していただきます。

日本マイクロソフトは「DO-IT School」に対し、最新 Windows 8 タブレットや Kinect for Windows などの機材とソフトウェアを提供し、導入・活用にあたっての技術支援、知見の提供を行います。日本マイクロソフトはこれまでも、児童生徒のICTスキル向上と学習の効率化などへの貢献を目的に、小中学校の普通教室におけるタブレットPCを活用した授業の提案などを行ってきましたが、「DO-IT School」では、その取り組みを特別支援教育にも広げます。
  エデュアスは、これまで東大先端研等と情報端末を活用した障がい児の学習支援を推進してまいりました。「DO-IT School」ではICT機器の活用の可能性を拡張する研究を行い、障がい児の社会参加の機会拡大を推進してまいります。
  東大先端研は「DO-IT School」での実証研究の監修・指導を行い、学術的な研究成果として公表します。

3者は「DO-IT School」プロジェクトを通じ多数の研究成果と知見を収集・公開することで、学習や生活に困難のある子どものたちの教育におけるICT利活用をさらに推進します。


1 平成24年「通常の学級に在籍する発達障がいの可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」。担任教員が知的発達に遅れはないものの「読む」または「書く」に著しい困難を示すと回答した児童生徒の割合 2.4%より。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1328729.htm

<「DO-IT School」概要>
<ディスレクシア プログラム>
読むことや書くことに困難があり、通常の紙の教科書教材や筆記用具での学習が難しい児童生徒が対象。
最新の Windows 8 タブレットと適切なアプリ、システムを利用して音声による読み上げやタッチでの文章入力などを行い、学習における困難の軽減・解消を図る。1研究例につき、教員・指導者用1台、児童生徒用1台、計2台の Windows 8 タブレットを提供。

<OAK プログラム>
肢体不自由などの理由により、通常の方法では能動的活動や意思表出が難しい児童生徒が対象。
Kinect for Windows と、ソフトウェア OAK - Observation and Access with Kinect 、Windows PCを利用し、文字の入力や、機器の操作など、コンピューターを通じた意思表出やコミュニケーション、学習を支援する。1研究例につき、Kinect for Windows 1台、OAK Pro 1ライセンスを提供(PCは含まれません)。

対象:自校・施設の協力のもと、プロジェクトの趣旨に添い担当する児童生徒の指導が実施できる教員、または指導者。
募集数:各プログラムにつき最大10例ずつ。計20例。
※なお応募にあたっては、所属する学校や施設の責任者と、担当する児童生徒の保護者による同意が必要です。
締切:2013年5月7日
詳細な応募要項、応募用紙、またDO-IT Japanについては以下のウェブサイトで公開しています。
DO-IT Japan ウェブサイト:http://www.doit-japan.org/

この件に関するお問い合わせ

<報道関係の方>
■ 日本マイクロソフト株式会社 社長室 コーポレートコミュニケーション部 飯田

■ 東京大学先端科学技術研究センター
  人間支援工学分野 中邑賢龍 教授

■株式会社エデュアス 事業推進部 佐藤 里美

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