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経済産業省 平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業 「駅からはじめるヘルスケア」: ヘルスケア効果の検討と今後の展開について研究成果

経済産業省 平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業
「駅からはじめるヘルスケア」: ヘルスケア効果の検討と今後の展開について

平成26年10月9日
株式会社ハビタスケア
国立大学法人 東京大学

 

株式会社ハビタスケア(以下ハビタスケア)と、東京⼤学 「若者と共存共栄する持続可能な健康⻑寿社会を目指す Sustainable Life Care, Ageless Society COI 」(以下東大COI)拠点(東大COI 共同研究開発者 東京大学大学院 薬学系研究科 新井洋由教授)は、日常生活に密着したヘルスケアの仕組み創造コンソーシアム(株式会社ジェイアール東日本企画、株式会社ハビタスケア、特定非営利活動法人メタボランティアで構成)が経済産業省の委託を受けて実施する平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業「駅からはじめるヘルスケア」実証事業において、ヘルスケア効果に関しての共同検討を実施いたします。

 

※本事業の概要:http://media.wix.com/ugd/9c8787_0b52a1eb4788484085d64065ccd16897.pdf

 

[本実証事業では、ヘルスケア効果の分析及び関連したマーケティング指標の評価を実施し、実証事業の成果をもとにヘルスケアビジネス立ち上げに取り組むとともに、東京大学COI拠点で取り組むヘルスケアサービスの社会実装にもその知見を活用していきます。
過去文献に関する調査研究~データ収集・分析~次期戦略策定までの一連の流れをハビタスケアが統括し、東大COIでは鄭雄一副機構長・大学院工学系研究科教授 (医学系研究科兼担)が、分析内容の精査、次期戦略策定のハビタスケアとの共同検討、更なる外部との連携交渉を行います。

 

図1 本実証事業で検討するヘルスケア効果とその活用イメージ

 

ヘルスケア効果の分析では、本実証事業オリジナルコースのウォークラリー「えきぽプラス 元気ラリーキャンペーン in 秋葉原」(2014年10月1日~11月30日にJR秋葉原駅及びその周辺で実施)の参加者(主にリピート参加者)から得られたデータを分析し、既存の学術的エビデンスに基づいてどの程度の疾病予防効果が得られる可能性があるかを主要な疾病項目ごとに評価します。その結果をもとに対象となる疾病・条件を明確化、来年度以降の実施範囲拡大に活用する予定です(図1参照)。

 

■ ヘルスケア効果の分析及び関連したマーケティング指標の評価について
① ヘルスケアへの取り組みやすさ評価
「歩く」ことによる健康効果は周知の通りですが、どの程度疾病予防効果が期待できるかについては曖昧なままのケースも多く存在します。本事業では、ジェイアール東日本企画との連携のもと、身近なインフラである「駅」を集客及びスタート・ゴールの拠点として活用することによって参加・継続のハードルを下げ、取り組みやすさをマーケティング的な視点も含めてさまざまな観点で評価します。
② ヘルスケア効果の見える化(専門家によるエビデンスに基づいた評価)
本事業では、専用アプリによってウォークラリーのコースの踏破状況を見える化し、過去の関連文献に関する調査研究に基づいた分析を実施します。どの疾病でどの程度の予防効果が期待できるかについて評価・分析を実施します。さらに、脂質生化学を専門とし、生活習慣病とも関連の深い東京大学大学院薬学系研究科の新井洋由教授(東大COI 共同研究開発者)とハビタスケアとの緊密な共同検討を軸に、その他分野の最先端の研究者と共同で検討を進めることによって、本実証事業の成果をさまざまな形で事業化していく上での方針・戦略策定に活用します。
③ ヘルスケア効果評価に基づく展開
さまざまな形のヘルスケア施策において、どの疾病がどの程度予防の対象とできる可能性があるかを評価し、今後の事業展開への活用を検討します。今回の事業の中では過去のデータに基づいた分析・評価に留まりますが、その成果を活かして、一般生活者に疾病リスク情報やリスク低減アドバイスを提供できるビジネス構築や、疾病予防効果に関する前向きなデータ取得や研究への展開も進めていく予定です。

 


【参考】

■センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム及び東京大学「若者と共存共栄する持続可能な健康⻑寿社会を目指す Sustainable Life Care, Ageless Society COI」について
COIとは、「新しい未来を作りたい」をコンセプトに、10年後、どのように社会が変わるべきか、人が変わるべきか、その目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発を支援する文部科学省のプログラムです。
東京大学「若者と共存共栄する持続可能な健康⻑寿社会を目指す Sustainable Life Care, Ageless Society COI 」拠点では、少子高齢化先進国として、赤ちゃんから高齢者まで、健康で快適な生活を送り、病気になった時でも必要最小限の診断と治療を受けられる社会の実現を目指して各種活動や研究開発を行っています。このために、心身の健康を常に見守り、生活習慣病も未病で防ぎ、病気になってもすぐに健康を取り戻せる技術と知識とサービスを得られる健康長寿ループを社会に構築します。
  「入院を外来に、外来を家庭に、家庭で健康に」を目標に医療技術、工学、分子技術、エネルギー技術などさまざまな分野の技術を利用し、個人が家庭で安心して健康な生活を送ることができる医療技術や生活技術の開発を進めています。
東大「若者と共存共栄する持続可能な健康⻑寿社会を目指す Sustainable Life Care, Ageless Society COI 」拠点のホームページ:http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/slcas-coi/index.html

 

■株式会社ハビタスケアについて
ハビタスケアは、最先端のサイエンスで明らかにされた最新の知見を、一般生活者に身近なサービスとして提供し、生活習慣病予防への貢献を目指すヘルスケアベンチャーです。東⼤COIの参画企業でもあり、東京大学、筑波大学をはじめとした医学薬学の研究者との協力体制のもとで糖尿病予防サービスやヘルスケア領域での戦略コンサルティングを提供しています。
本実証事業では、企画立案・プロジェクトマネジメントの支援及びヘルスケア効果の評価と次期戦略策定を担当しています。

会社名  : 株式会社ハビタスケア
代表者  : 代表取締役社長 德渕慎一郎
本社   : 〒104-6014 東京都中央区晴海1-8-10 トリトンスクエアタワーX14階


■ 経済産業省 平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業「駅からはじめるヘルスケア」について
日常生活に密着したヘルスケアの仕組み創造コンソーシアム(株式会社ジェイアール東日本企画、株式会社ハビタスケア、特定非営利活動法人メタボランティアで構成)は、10月1日(水)より11月30日(日)まで、えきぽプラス「元気ラリーキャンペーン in 秋葉原」を開催しています。
本イベントは、平成26年度健康寿命延伸産業創出事業の一環として、経済産業省の委託を受けて実施しているものです。
実際に期間中に参加頂いた方のパラメータを分析(図1参照)することによって、今後の新たなヘルスケア施策を展開する上での基盤を構築します。

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