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シンポジウムおよび調印式「ハイパーカミオカンデ国際共同研究グループ結成記念シンポジウム」記者発表

シンポジウムおよび調印式
「ハイパーカミオカンデ国際共同研究グループ結成記念シンポジウム」

平成27年1月31日

東京大学宇宙線研究所

 

ハイパーカミオカンデ計画は、これまで日本で培われてきた高度なニュートリノ実験技術をもとにスーパーカミオカンデの10倍スケールのニュートリノ検出器を新たに建設し、J-PARCの大強度ニュートリノビームと組み合わせることにより、「素粒子の統一理論」および「宇宙における物質の起源と進化の謎」に挑戦するものです。このたび、ハイパーカミオカンデ計画を国際的に推進するための共同研究グループを結成、これを記念した研究者向けのシンポジウムを開催する運びとなりました。さらに、東京大学宇宙線研究所と高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所は、ハイパーカミオカンデ計画の推進についての協定を交わすことを決定し、本シンポジウム内でその調印式も併せて行うこととなりました。

 

 

日 時:平成27年1月31日(土) 14時~(13時受付開始)
場 所:柏の葉カンファレンスセンター ルーム1・2(別紙2、3参照)
使用言語:日本語(一部英語、英語講演の同時通訳はなし)
プログラム:別紙1参照
備考:一般の方のご参加はいただけません。
 

※ハイパーカミオカンデの概要に関しては別紙4および以下のウェブサイトを参照ください。また同ウェブサイトで、本シンポジウムの詳細もご参照いただけます。
http://www.hyper-k.org/symposium-20150131.html

 

(問い合わせ先)

・ハイパーカミオカンデについて
東京大学宇宙線研究所 教授
  担当 塩澤 真人

・本シンポジウムの取材について
  東京大学宇宙線研究所
  担当:林田 美里

 

※シンポジウム当日の様子は、以下のページをご覧ください。

http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/2015/01/31150000.html


「ハイパーカミオカンデ国際共同研究グループ結成記念シンポジウム」

 

主催 ハイパーカミオカンデ国際共同研究グループ  
共催 東京大学宇宙線研究所、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所

 

1. シンポジウム開始 平成27年1月31日(土) 14時00分
2. 司会 小中哲(トライアムフ研究所/核物理研究センター)
3. プログラム
(ア) ハイパーカミオカンデ計画概要(10分)
塩澤眞人(東京大学)  
(イ) J-PARCニュートリノビーム施設(10分)
小林隆(高エネルギー加速器研究機構)
(ウ) 国際共同研究グループ(15分)
Francesca Di Lodovico(クイーンメリー大学ロンドン校)
(エ) 国際協力(15分)
Chris Walter(デューク大学)
(オ) ハイパーカミオカンデ計画の推進についての覚書調印式(15分)
山内正則(高エネルギー加速器研究機構)/梶田隆章(東京大学)
(カ) まとめ(10分)
中家剛(京都大学)


ハイパーカミオカンデ計画概要
東京大学宇宙線研究所は、世界最大規模の水チェレンコフ型検出器「スーパーカミオカンデ」を用いた大気ニュートリノ・太陽ニュートリノ研究を国内外の大学・研究機関と共同して推進し、また高エネルギー加速器研究機構との共同ホストにより、J-PARC加速器ニュートリノを用いたT2K実験を推進してきました。これまでに得られたニュートリノ研究の成果のうち、ニュートリノが他の素粒子に比べて桁違いに小さい有限の質量と、世代間で大きく混合する特異な性質を持つ事の発見は、標準理論を超えた「素粒子と力の統一理論」の存在を示唆していると受け取られています。
ハイパーカミオカンデ計画では、スーパーカミオカンデに代わる100万トン級大型水チェレンコフ検出器を建設し、J-PARCからの大強度ニュートリノビームを用いて、ニュートリノの質量や混合の全貌を明らかにすることを目指すものです。特にニュートリノにおけるCP対称性(粒子・反粒子対称性)の破れの発見と共に、素粒子の大統一理論に迫る陽子崩壊の世界初の発見を目指します。また、ニュートリノ反応の研究、大気ニュートリノ観測、宇宙ニュートリノ観測、ニュートリノ天文学を総合的に展開し、素粒子物理学の新たな展開と、原子核物理学、宇宙物理学、天文学に新たな知見をもたらすことを目指すものです。国際研究プロジェクトとして世界の研究者が協力し2025年の実験開始を目指しています。

 

ハイパーカミオカンデ実験装置
  ハイパーカミオカンデ(図1)は、地下に設置される100万トン級の巨大地下水槽と、その水槽の中に配置される約10万個の超高感度光センサーからなる、世界最大のニュートリノ・陽子崩壊検出器となります。この実験装置は素粒子を検出する「顕微鏡」であると同時に、飛来するニュートリノを用いて太陽や超新星爆発内部を見る「望遠鏡」ともなります。現行スーパーカミオカンデ実験に比べてニュートリノ検出能力が20倍となり、ニュートリノと反ニュートリノの性質の違い、すなわちCP対称性(粒子・反粒子対称性)の破れの発見が期待されます。また水中のより多くの陽子を監視することにより、陽子崩壊の発見を目指します。
  水槽内部には、スーパーカミオカンデのものより50%感度を高めた、世界最大の超高感度・高精度光センサーが設置されます。これは建設費を抑制しつつ巨大実験装置を実現する、重要な要素の一つとなります。

 

ハイパーカミオカンデ国際共同研究グループ
このたび12ヶ国の代表者からなる国際代表者委員会や国際運営委員会を含む、ハイパーカミオカンデ国際共同研究グループを結成します。今後この国際組織により、早期実験実現を目指し、計画作成や予算獲得に取り組んでいきます。

 

 

図1 ハイパーカミオカンデ検出器概観

図1 ハイパーカミオカンデ検出器概観


 

図2 2つの新型光センサーの写真

図2 2つの新型光センサーの写真。左上は半導体電子増幅素子を内蔵したハイブリッド型光センサー、右上は高性能電子増倍電極構造を持つ光センサー、下の2つの写真はそれぞれの電子増幅部のもの。

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