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低温ストレスにより細胞死が誘導されるメカニズムを解明研究成果

掲載日:2021年4月6日

東京大学大学院薬学系研究科博士課程1年の中村俊崇 大学院生、名黒功 准教授、一條秀憲 教授らの研究グループは、ゲノムワイドCRISPRスクリーニングと呼ばれるCRISPR/Cas9システムを用いた遺伝子欠損スクリーニングにより、低温ストレスにより誘導されるフェロトーシスという細胞死に関与する遺伝子を網羅的に探索し、その結果、ミトコンドリアへのCa2+流入を制御することで知られるMICU1の新たな同定に成功しました。さらに、MICU1依存的なミトコンドリアでのCa2+濃度の変化と膜電位の過分極という一連のシグナル伝達が、細胞死の原因となる過酸化脂質の蓄積に寄与することを、明らかにしました。TRPM8を介した、低温ストレス依存的なCa2+濃度の変化がこの細胞死の誘導の一部を担っていることも示唆されました。
本研究成果は、臓器移植時の低温保存中での臓器損傷を低減する臓器保存薬の開発や、がんや神経変性疾患をはじめとする各種フェロトーシス関連疾患への新規治療薬の開発につながることが期待されます。

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論文情報

Toshitaka Nakamura, Motoyuki Ogawa, Kazuki Kojima, Saki Takayanagi, Shunya Ishihara, Kazuki Hattori, Isao Naguro*, and Hidenori Ichijo*, "The mitochondrial Ca2+ uptake regulator, MICU1, is involved in cold stress-induced ferroptosis," EMBO Reports: 2021年4月6日, doi:10.15252/embr.202051532.

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