1細胞の全タンパク質発現パターンを分子感度で解析することに成功 従来法のわずか数十分の一の細胞数で、分化過程の全体像が明らかに 研究成果
東京大学大学院薬学系研究科のラティファ ビンティ カマルザマン 特任研究員(研究当時、大阪大学大学院生命機能研究科 大学院生)、金 水縁 助教、谷口 雄一 教授、京都大学アイセムス(高等研究院 物質―細胞統合システム拠点(WPI-iCeMS))の日髙 拓也 客員研究員(研究当時)、京都大学農学部の土田 美咲 学部生(研究当時)らの研究グループは、伝統的なタンパク質分析法であるゲル電気泳動法に、本研究室が独自に開発した先端顕微鏡技術である光シート顕微鏡(PISA顕微鏡)を組み合わせることで、細胞内に存在するタンパク質全体(プロテオーム)を、細胞ごとに分子量別の発現プロファイルとして1分子感度で計測できるSingle-cell PAGE-PISA法を開発しました。
本手法を用い、細胞間における総タンパク質量の違いの解析、異なるがん細胞株の識別、さらにはiPS細胞(人工多能性幹細胞)から心筋細胞への分化過程の追跡など、多様な1細胞レベルでのプロテオーム解析に成功しました。本手法は、特別な装置を必要としない普及型の解析プラットフォームであり、基礎生命科学のみならず、疾患研究や創薬、再生医療など幅広い分野で有用な解析基盤となることが期待されます。
本手法を用い、細胞間における総タンパク質量の違いの解析、異なるがん細胞株の識別、さらにはiPS細胞(人工多能性幹細胞)から心筋細胞への分化過程の追跡など、多様な1細胞レベルでのプロテオーム解析に成功しました。本手法は、特別な装置を必要としない普及型の解析プラットフォームであり、基礎生命科学のみならず、疾患研究や創薬、再生医療など幅広い分野で有用な解析基盤となることが期待されます。
論文情報
Latiefa Kamarulzaman, Sooyeon Kim, Takuya Hidaka, Misaki Tsuchida, Yuichi Taniguchi, "Molecular profiling of the single-cell proteome via gel electrophoresis and 3D single-molecule imaging," Nature Communications: 2026年7月8日, doi:10.1038/s41467-026-74840-0.
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