シンポジウム「"Society 5.0"とスポーツ先端科学研究~スポーツの新たな価値創出に向けて~」を開催

実施日: 2017年10月17日 |
スポーツ先端科学研究拠点および政策ビジョン研究センターは平成29年10月17日(火)、特別シンポジウム「“Society 5.0”とスポーツ先端科学研究 ~スポーツの新たな価値創出に向けて~」を本郷キャンパス・安田講堂にて開催いたしました。
第3部では「日本における今後のスポーツビジネス拡大と日本版NCAAの可能性」をテーマにパネルディスカッションが行われました。第3部もスポーツ各界で活躍される方々が登壇され、境田理事の進行の下、議論が行われました。三沢英生氏(株式会社ドーム取締役、東京大学運動会アメリカンフットボール部監督)、福田雅氏(公益財団法人日本サッカー協会監事、東京大学運動会ア式蹴球部監督、東京ユナイテッドFC監督)、俣野泰佑氏(東京大学工学部4年、東京大学運動会ア式蹴球部学生GM、一般社団法人ユニサカ理事)からは、大学スポーツと企業・地域・学生間の新しい形の関わり方の紹介がありました。小林至氏(江戸川大学教授、元千葉ロッテマリーンズ投手、元福岡ソフトバンクホークス株式会社取締役)からは第1部・2部を受けた形でのテクノロジーと野球についての話題提供に加え、日本版NCAA構想の説明が行われました。島田慎二氏(株式会社千葉ジェッツふなばし代表取締役社長、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ副理事長)からは、スポーツビジネスの捉え方についての話題提供があり、スポーツへの熱い想いやボランティア精神に依存したビジネスでは低賃金・長時間労働といったブラック化を招きかねないということ、他のビジネスと同様に捉えるべきであることが述べられました。また、日本版NCAAに関わる話題として、Bリーグ立ち上げの経験を元に、新たな組織を作るには戦略に加えて強力なリーダーシップをもった人が必要であることが述べられました。本ディスカッションでは大学スポーツ振興およびビジネスの視点に加え、地域という視点も加えた形で具体的な活動内容が紹介されたことで、これからのスポーツ振興の形が垣間見えるものとなりました。 最後に福田裕穂理事・副学長から閉会の挨拶がなされましたが、シンポジウムが予定終了時刻を超過していることを引き合いに、スポーツ好きが集まると議論は長引くものでありこの超過も予定通りですとのユーモアのこもった挨拶で幕が閉じられました。閉会後は会場閉鎖時刻まで各所で熱い議論が続き、盛会の内に終了いたしました。 お越し下さった皆様方には会場変更および予定終了時刻の超過をお詫びしますとともに、ご参加いただきましたことを深く御礼申し上げます。 関連URL:http://utssi.c.u-tokyo.ac.jp/event.html ![]() 第2部の登壇者(左から、坂田教授、五神総長、松下氏、間野氏、二宮氏、藤田氏)
![]() 基調講演時の五神総長
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