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【ノーベル日記 Day4】 ノーベル博物館にて

掲載日:2015年12月8日

実施日: 2015年12月06日

 今朝は曇りで最高気温も11度と高く、暖かく感じられる中で、梶田先生らはノーベル博物館へ向けて出発しました。

 ノーベル博物館は2001年にストックホルムの旧市街に開館した博物館で、ここで、2015年のノーベル賞受賞者とその家族が初めて一堂に会しました。また、この博物館には、ノーベル受賞者が自身の研究にゆかりのある記念品を寄贈することが恒例となっています。

 今回、梶田先生は、記念品としてスーパーカミオカンデの内水槽と外水槽の光電子増倍管を寄贈しました。ノーベル博物館にはすでに2002年に小柴昌俊特別栄誉教授がカミオカンデの光電子増倍管を寄贈しています。光電子増倍管とは、カミオカンデやスーパカミオカンデの中で光を検出するセンサーで、スーパーカミオカンデ実験の一番大切な部分です。

 また、博物館内のビストロ「Bistro Nobel」で使われている黒い椅子の座席の裏に白いペンで自身の名前と”Super-Kamiokande collaboration” と署名し、歴代のノーベル賞受賞者の仲間入りをしました。そして、「スーパーカミオカンデという国際共同実験でやった研究ですので私の名前だけではなく、 スーパーカミオカンデという文字を入れさせていただきました」と、午後から行われた記者会見で話しました。

<関連リンク>
ノーベル博物館
光電子増倍管
梶田隆章教授のノーベル博物館への寄贈品について

*【ノーベル日記】はノーベル・ウィークの期間中とその前後にお届けいたします。すべての記事はこちらからご覧になれます。



報道陣に自身の署名とノーベル物理学賞の共同受賞者であるカナダのクイーンズ大学のアーサー・B・マクドナルド名誉教授の署名、”Super-Kamiokande collaboration”の文字列が入った椅子の裏を見せる梶田先生

報道陣からの質問に答える梶田先生

箱に入った外水槽(左)と内水槽(右)の光電子増倍管。それぞれ、直径20cmと50cmの大きさ。「スーパーカミオカンデの実験の一番大切な部分をここに寄付した」と梶田先生は話していました
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