つながりとウェルビーイングを高めるまちばの健康プロジェクト | 広報誌「淡青」35号より

実施日: 2017年09月08日
淡青色のローカルプロジェクト7@谷根千(東京都)
つながりとウェルビーイングを高める
まちばの健康プロジェクト

孫 大輔/佐賀出身
Daisuke Son
医学系研究科
講師
![]() 医療従事者が飲み物をふるまいながら健康の話をする「モバイル屋台DE健康カフェ」。小さい子も興味津々です。 |
谷中、根津、千駄木を総称する谷根千エリアに、小さな屋台を引いて回るノッポのお医者さんがいます。それが孫先生。淹れたてのコーヒーやお茶を出すそうですが、もしや地道に研究費を稼いでいるのでしょうか。
「医師や看護師といった医療従事者と、飲み物を手にしながら気軽に健康の話をしようという活動なんです。飲み物は当初無料で配っていたんですが、タダだと怪しまれるので、投げ銭で少しだけもらっています」
始まりは2010年。家庭医として働き、病気の前段階で行う対話の意義に気づいた先生は、診察室では患者も医師も本音では話せないと考え、白衣を脱いだ医療従事者と市民がカフェで語り合う催しを行います。みんなに来てほしいという意味で、名は「みんくるカフェ」。
「これを谷根千でも実施したのを機に、地元の皆さんと交流を重ねました。そして、地域に多い寺や銭湯や古民家が住民の健康を支える場になっているという仮説を持ったんです」
谷根千では元来、自宅前で古本を売ったり、街中に工芸品を展示する活動が盛んです。そこに「みんくるカフェ」を融合したのが件の屋台。派生した様々な取組みをまとめるのが、まちばの健康プロジェクト、まちけんです。
「一連の活動がどのように健康向上につながるのか、研究者として仮説の検証も行っています。基本的には、地域の皆さんがつながって楽しくやってくれれば十分ですけどね」
充実の表情を見せた先生。プロジェクトは研究者のウェルビーイングも高めるようです。
「医師や看護師といった医療従事者と、飲み物を手にしながら気軽に健康の話をしようという活動なんです。飲み物は当初無料で配っていたんですが、タダだと怪しまれるので、投げ銭で少しだけもらっています」
始まりは2010年。家庭医として働き、病気の前段階で行う対話の意義に気づいた先生は、診察室では患者も医師も本音では話せないと考え、白衣を脱いだ医療従事者と市民がカフェで語り合う催しを行います。みんなに来てほしいという意味で、名は「みんくるカフェ」。
![]() 即興ダンスや瞑想といった活動を通してマインドフルな態度を養う「まちけんマインドフルネス」。 |
![]() オープン・ダイアローグという手法を応用して辛さの緩和を目指す「まちけんダイアローグ」。 |
「これを谷根千でも実施したのを機に、地元の皆さんと交流を重ねました。そして、地域に多い寺や銭湯や古民家が住民の健康を支える場になっているという仮説を持ったんです」
谷根千では元来、自宅前で古本を売ったり、街中に工芸品を展示する活動が盛んです。そこに「みんくるカフェ」を融合したのが件の屋台。派生した様々な取組みをまとめるのが、まちばの健康プロジェクト、まちけんです。
「一連の活動がどのように健康向上につながるのか、研究者として仮説の検証も行っています。基本的には、地域の皆さんがつながって楽しくやってくれれば十分ですけどね」
充実の表情を見せた先生。プロジェクトは研究者のウェルビーイングも高めるようです。
※本記事は広報誌「淡青」35号の記事から抜粋して掲載しています。PDF版は淡青ページをご覧ください。
