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平成31年3月12日(火)に高柳広教授(大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学分野)が「骨の研究と免疫学の融合を目指すOsteoimmunologyの研究」で日本学士院賞を授与されました。

掲載日:2019年3月14日

日本学士院における授賞制度は、明治43年に創設され、学術上特にすぐれた論文、著書その他の研究業績に対して授賞を行っております。
 
<日本学士院賞 受賞理由>
研究題目:骨の研究と免疫学の融合を目指すOsteoimmunologyの研究

高柳 広 教授は、免疫細胞の骨組織への影響と、骨の細胞(骨芽細胞や破骨細胞)による免疫制御など、骨組織と免疫系の相互作用に注目して、Osteoimmunology(骨免疫学)と名付ける新しい学問領域を創始しました。関節リウマチのような自己免疫疾患では、病的なT細胞(リンパ球の一種)がRANKLを介して骨を吸収・破壊する破骨細胞の形成を促進し骨を破壊すること、RANKLが免疫分子を介して破骨細胞の運命を決定するメカニズムを発見しました。高柳氏が提唱した骨免疫学の概念は、骨代謝学や免疫学の学術的な進歩に大きく貢献しただけでなく、骨や免疫に関わる多くの疾患、特に骨粗鬆症、関節炎を伴う自己免疫疾患、癌の骨転移などの病態解明と新規治療法の開発に道を拓きました。

http://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2019/031201.html#009

日本学士院賞について:http://www.japan-acad.go.jp/japanese/activities/index.html
日本学士院:http://www.japan-acad.go.jp/




 

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