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生物科学専攻の濡木理教授が2022年高被引用論文著者に選出

掲載日:2022年12月7日

生物科学専攻の濡木理教授が2022年 高被引用論文著者(Highly Cited Researchers 2022)に選出されました。Clarivate社は毎年、論文の被引用件数が上位0.1%の研究者をHighly Cited Researchersとして選出しており、濡木教授は2020年から3年連続の選出となりました。心よりお慶び申し上げます。

濡木教授は構造生物学の世界的トップランナーとして、生体内で重要な機能を担う様々なタンパク質や核酸の立体構造を決定し、これらが機能する分子メカニズムを原子レベルで解明してきました。特に、ゲノム編集に利用されているCRISPR-Cas9(Nishimasu et al. Cell 2014:被引用回数1065)、光遺伝学に利用されているチャネルロドプシン(Kato et al. Nature 2012:被引用回数355)の立体構造を世界に先駆けて解明し、極めて大きなインパクトを与えました。濡木教授は脂質キュービック法やX線自由電子レーザー、クライオ電子顕微鏡など最先端技術を駆使することにより、CRISPR-Cas酵素などのタンパク質-核酸複合体、Gタンパク質共役型受容体などの膜タンパク質といった高難度の構造解析に数多く成功してきました。これらの基礎研究の成果は、創薬や疾患治療などへの応用においても重要な基盤となっています。濡木教授は、「基礎の基礎は応用」をモットーにゲノム編集の「モダリス」、構造解析の「キュライオ」といった創薬ベンチャーを立ち上げ、基礎研究の成果の社会実装にも精力的に取り組んでおり、今後の益々のご活躍が期待されます。

詳しくはこちらをご覧ください。
https://clarivate.com/ja/news/clarivate-names-worlds-influential-researchers-with-highly-cited-researchers-2022-list/

(文責:先端科学技術研究センター 教授 西増 弘志)
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