ソンマ・ヴェスヴィアーナ発掘調査プロジェクト、緊急支援キャンペーン開始 「初代ローマ皇帝アウグストゥス終焉の地」とされる古代ローマ遺跡、発掘調査継続の危機!
東京大学は、イタリア・カンパニア州において2002年から実施している「ソンマ・ヴェスヴィアーナ発掘調査プロジェクト」において、資金難により発掘調査継続が困難な状況に直面していることを受け、発掘継続のための「緊急支援キャンペーン」を開始しました。

【キャンペーン概要】
- 名称:東大基金「ソンマ・ヴェスヴィアーナ発掘調査プロジェクト 緊急支援キャンペーン」
- 期間:2026年6月30日まで
- 目標金額:1,500万円
- キャンペーン詳細はこちらから
https://utf.u-tokyo.ac.jp/application/files/3317/7908/6734/URGENT_APPEAL_Save_Italian_Heritage2026.pdf - プロジェクトについてはこちらから
https://utf.u-tokyo.ac.jp/project/pjt07
本プロジェクトは、ローマ帝国期の重要な遺構の解明を目的に、東京大学が20年以上にわたり継続する発掘調査です。これまでの調査により、当該遺跡がローマ史を考える上で極めて高い歴史的価値を有することが明らかになり、現在はその核心部分に迫る重要な局面にあります。
しかしながら、近年の資金難により、調査の継続が危機的状況にあります。 このまま十分な資金が確保できない場合、発掘調査は中断を余儀なくされ、これまで積み重ねてきた研究成果や、今後解明される可能性のある重要な歴史的知見が失われる恐れがあります。
こうした状況を受け、同プロジェクトでは、調査の継続および遺構の保全等を目的として、総額1,500万円の支援を募る緊急キャンペーンを実施いたします。集まった寄付金は、発掘調査費用、遺構の保全(屋根設置等)、研究・教育活動などに充てられます。
【プロジェクトと最新の研究成果について】
本プロジェクトは、東京大学がイタリアの地で2002年以来継続して行っているローマ時代遺跡の発掘調査に基づく学際的研究です。イタリア南部、ヴェスヴィオ山の噴火によって埋もれた2000年前の記憶を掘り起こし、ローマ史上の大きな謎のひとつに迫る挑戦です。数世紀にわたる「罹災・復興・再罹災」のサイクルを一体で追える第一級のフィールドであるこの遺跡は、「初代ローマ皇帝アウグストゥスの終焉の地」である可能性があります。

最近の注目すべき成果として、調査対象となった部屋には、現時点で少なくとも”7基ものカマド”が設えられていたことが確認されました。同時代のイタリア国内の遺跡にも類例を見ない、極めて稀有な施設であり、この遺跡がもつ特異性を示しています。アウグストゥス帝が没した時代と同時期の建築物であることが証明されたこととあわせて考えると、歴史的にこの地域に存在したと推定されてきた彼の別荘が、まさに私たちの調査対象である建物そのものであるという仮説は、いよいよ現実味を帯びつつあると言えます。




