ARTICLES

印刷

長野県木島平村との交流についての報告

掲載日:2018年11月2日

 長野県下高井郡木島平村と東京大学大学院教育学研究科との教育・研究交流連携事業に関する協定に基づき2016年度から始まった木島平村における教育実習は今年で三回目となります。今回は、国語、社会、英語の各教科について、国語2名、それ以外の教科各1名の合計4名の実習生により、8月27日(月)~9月14日(金)の日程で実施されました。
 実習期間中の9月の第二週には、「寺子屋プログラム」として教育学研究科・教育学部の学生と教員9名が代わる代わる木島平村を訪問し、木島平小学校及び木島平中学校で授業参観や学習補助を実施しました。教育実習生の授業も参観し、意見交換が行われました。
 今回の実習生4名は、最初の1週間を村の施設である「農村交流館」に宿泊しました。農村交流館での食事は自炊となっているため、慣れない環境の中での大変な準備作業を通して実習生の親睦も深まったようです。その後は民宿での宿泊となりました。
 授業以外でも、実習生は、放課後の生徒会活動を手伝ったり、生徒の合唱練習や部活に参加したりすることで生徒との交流を深めたほか、授業の無い休日は、村の探索を行い、行事に参加するなど地域との交流も深めることができました。このように、教育実習そのもののみならず、滞在に伴い様々な経験を得られることも、木島平村における教育実習の魅力となっています。
 教育実習の最終日のお別れ会では、生徒と実習生の双方が涙を流す姿が見られ、生徒との深い交流が実現した、充実した教育実習であったことがうかがわれました。
 また、10月2日(火)には、木島平小学校6年生の修学旅行一行(児童48名)が本学を訪問しました。教育学部教員、教育実習でお世話になった実習生、木島平村にお世話になった教育学研究科・教育学部の学生達等が出迎えました。一行は12の班に分かれてジュニア・スタッフ(学生)によるキャンパスツアーを満喫した後、生協第二食堂で大学の学食を体験しました。引き続き、教育学研究科赤門総合研究棟200番教室にて、児童のみなさんによる「木島平村のよさ」、「伝統産業内山和紙」についてのポスター発表が行われました。今回は、14グループに分かれての発表となりました。当初、児童には、緊張が見られましたが、本学教員や学生が聴講する中、立派に発表を行いました。その後の質疑応答では学生・教員から多くの質問が寄せられましたが、児童のみなさんはきちんと受け答えをしていました。
 これらの交流は年々充実した内容となってきており、次年度以降もさらに深まることが期待されます。
生徒を惹きつける授業を行う実習生


小玉学部長のお話を熱心に聞く児童


ポスターセッションを行う児童

 
アクセス・キャンパスマップ
閉じる
柏キャンパス
閉じる
本郷キャンパス
閉じる
駒場キャンパス
閉じる