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教育学研究科・教育学部:長野県木島平村との交流についての報告

掲載日:2019年11月14日

 長野県下高井郡木島平村と東京大学大学院教育学研究科との教育・研究交流連携事業に関する協定に基づき2016年度から始まった木島平村における教育実習は今年で四回目となります。今回は、数学、理科、社会の各教科について、社会2名、それ以外の教科各1名の合計4名の実習生により、8月26日(月)~9月13日(金)の日程で実施されました。
 実習期間中の9月の第二週には、「寺子屋プログラム」として教育学研究科・教育学部の学生と教員計6名が木島平村を訪問し、木島平小学校及び木島平中学校で授業参観や学習補助を実施しました。
 実習生4名は、最初の1週間を村の施設である「農村交流館」に宿泊しました。農村交流館での食事は自炊となっているため、慣れない環境の中での大変な準備作業の中でしたが、実習生の親睦も深まったようです。その後は民宿での宿泊となりました。
 授業以外でも、実習生は、文化祭準備、運動会準備、合唱の練習の手伝いをしたりすることで、生徒との交流を深めたほか、地元ケーブルテレビの取材を受けたり、授業の無い休日は村の行事に参加するなど地域との交流も深めることができました。このように、教育実習そのもののみならず、滞在に伴い様々な経験を得られることも、木島平村における教育実習の魅力となっています。
 教育実習の最終日のお別れ会では、全校生徒を前に4名の実習生がひとりひとり自分の学びを語り、生徒との深い交流が実現した、充実した教育実習であったことがうかがわれました。
 また、10月1日(火)には、木島平小学校6年生の宿泊体験学習一行(児童29名)が本学を訪問しました。教育学部教員、教育実習でお世話になった実習生、木島平村にお世話になった教育学研究科・教育学部の学生達等が出迎えました。一行は8班に分かれてジュニア・スタッフ(学生)によるキャンパスツアーを満喫した後、生協第二食堂で大学の学食を体験しました。引き続き、教育学研究科教育学部棟158番教室にて、児童による「遊休耕作地と木島平のお米作り」についてのポスター発表が行われました。その後の質疑応答では会場に来た学生・教員から多くの質問が寄せられましたが、児童は東大生を相手にも立派な受け答えをしており、大学教員による講評でもその点が高く評価されていました。
 これらの交流は年々充実した内容となってきており、次年度以降もさらに深まることが期待されます。


初々しいながらも堂々たる授業を行った教育実習生


中学校での寺子屋プログラム


学生の説明を熱心に聞く児童


ポスター発表後の大学教員による講評
 
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