令和6年度教職課程・学芸員等実習報告会を開催
12月3日(火)15時より、教育運営委員会教職課程・学芸員等部会主催、教育学研究科・教育学部を取りまとめ部局として、教職課程・学芸員等実習報告会がオンラインで開催されました。
今年度教育実習を行った2名、介護等体験を行った2名、博物館実習を行った2名の合計6名の学部学生及び大学院学生による報告が行われ、それぞれの実習において学んだこと、感じたことについて報告がありました。
教育実習を行った学生からは課題や反省点もあるが貴重で楽しい時間を過ごすことができ、教職への意欲が高まったという思いや、授業以外に放課後の学習支援や休日の地域行事に参加して印象に残る経験ができたことが語られました。
介護等体験を行った学生からは利用者のさまざまな好みに合わせてレクリエーションを実施したことや、全体を見ながら個々の利用者のサポートをすることは学校現場にも通じる体験だと思ったという報告がありました。
博物館実習を行った学生からは博物館が地域とのつながりの中で資料を保存してきたことを感じたことや、学芸員にはコミュニケーション能力や幅広い知識、専門的な能力が必要だとわかったという話がありました。
そして各学校、施設からご出席いただいている方々より、今年度の教育実習・博物館実習について、教育実習では教員側も授業づくりを一緒に学びなおす機会となり、生徒にとっても刺激になった、博物館実習では学生が展示資料の文脈を独自の視点で見ることができていたなど一言ずつコメントをいただきました。
続いて、毎年多くの本学実習生を受け入れていただいている東京大学教育学部附属中等教育学校の細矢和博副校長より教育実習のご感想と報告に対するご講評をいただき、実習先に一生懸命溶け込もうとしているのが伝わったこと、附属中等教育学校でも実習生は生徒に理解してもらえるように授業を組み立てるのに苦労していたが、生徒だった時にはわからなかった教員の立場について貴重な経験ができていたことなどが述べられました。
報告会の最後には、教育学研究科・教育学部の藤江康彦教授および人文社会系研究科・文学部の熊木俊朗教授より、それぞれ教育実習・介護等体験と博物館実習について総括の言葉と実習を受け入れていただいた関係者に対する謝意が伝えられました。
藤江教授からは学生が独自の目的意識をもって参加することで実習先のひとや空間を探究し、教育や福祉の場の意味や仕事の価値を再認識できたのではないか、教育実習では教師の仕事は多岐にわたることを経験でき、介護等体験ではケアの互恵的な経験を通して利用者や施設の方に敬意を抱くことにつながったのではないかと総括され、今後の課題としては、異質な他者との出会いにより自分の経験を対象化して人間観や教育へのまなざしを問い直すことだと述べられました。
熊木教授からは博物館実習を通して地域における博物館の役割やその館ならではのミッションを学んだこと、専門性の高い資料を扱っている館の中で、さまざまな方に向けてどのように価値や内容を示して普及していくかを学んだことが印象に残ったと触れられ、一般的な知識や技能を身に付けつつ、それぞれの博物館がもつミッションや特色を意識して活動する重要性を感じることのできる充実した実習ができたと思うと述べられました。
それぞれが実習において学んだこと、感じたことを振り返り、今後の人生に生かせるような充実した報告会となりました。
今年度教育実習を行った2名、介護等体験を行った2名、博物館実習を行った2名の合計6名の学部学生及び大学院学生による報告が行われ、それぞれの実習において学んだこと、感じたことについて報告がありました。
教育実習を行った学生からは課題や反省点もあるが貴重で楽しい時間を過ごすことができ、教職への意欲が高まったという思いや、授業以外に放課後の学習支援や休日の地域行事に参加して印象に残る経験ができたことが語られました。
介護等体験を行った学生からは利用者のさまざまな好みに合わせてレクリエーションを実施したことや、全体を見ながら個々の利用者のサポートをすることは学校現場にも通じる体験だと思ったという報告がありました。
博物館実習を行った学生からは博物館が地域とのつながりの中で資料を保存してきたことを感じたことや、学芸員にはコミュニケーション能力や幅広い知識、専門的な能力が必要だとわかったという話がありました。
そして各学校、施設からご出席いただいている方々より、今年度の教育実習・博物館実習について、教育実習では教員側も授業づくりを一緒に学びなおす機会となり、生徒にとっても刺激になった、博物館実習では学生が展示資料の文脈を独自の視点で見ることができていたなど一言ずつコメントをいただきました。
続いて、毎年多くの本学実習生を受け入れていただいている東京大学教育学部附属中等教育学校の細矢和博副校長より教育実習のご感想と報告に対するご講評をいただき、実習先に一生懸命溶け込もうとしているのが伝わったこと、附属中等教育学校でも実習生は生徒に理解してもらえるように授業を組み立てるのに苦労していたが、生徒だった時にはわからなかった教員の立場について貴重な経験ができていたことなどが述べられました。
報告会の最後には、教育学研究科・教育学部の藤江康彦教授および人文社会系研究科・文学部の熊木俊朗教授より、それぞれ教育実習・介護等体験と博物館実習について総括の言葉と実習を受け入れていただいた関係者に対する謝意が伝えられました。
藤江教授からは学生が独自の目的意識をもって参加することで実習先のひとや空間を探究し、教育や福祉の場の意味や仕事の価値を再認識できたのではないか、教育実習では教師の仕事は多岐にわたることを経験でき、介護等体験ではケアの互恵的な経験を通して利用者や施設の方に敬意を抱くことにつながったのではないかと総括され、今後の課題としては、異質な他者との出会いにより自分の経験を対象化して人間観や教育へのまなざしを問い直すことだと述べられました。
熊木教授からは博物館実習を通して地域における博物館の役割やその館ならではのミッションを学んだこと、専門性の高い資料を扱っている館の中で、さまざまな方に向けてどのように価値や内容を示して普及していくかを学んだことが印象に残ったと触れられ、一般的な知識や技能を身に付けつつ、それぞれの博物館がもつミッションや特色を意識して活動する重要性を感じることのできる充実した実習ができたと思うと述べられました。
それぞれが実習において学んだこと、感じたことを振り返り、今後の人生に生かせるような充実した報告会となりました。